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[やる気を引き出すコーチング] 子どものやる気スイッチは大人の「前提」しだい

3/22(水) 12:02配信

ベネッセ 教育情報サイト

今年度も、各々のゴールに向かう受験生とコーチングをする機会をいただきました。おかげさまで、最終的に、嬉しい報告ばかりでしたが、話を聴いていて、悲しい気持ちになることもありました。それは、コーチングをしてきたお子さんに対してではなく、この子の周囲にいる大人の接し方に対してです。

子どもを傷つける「できない子」が前提の接し方

例えば、「志望校に合格しました!」と報告に行ったら、担任の先生に、「お前が?本当に?親のコネでも使ったのか?」と言われたという話です。たとえ、冗談だとしても、成果の報告に来た生徒に最初にかける言葉ではないように思います。

「別にいいんです。いつものことなんで」と笑って話していますが、「私、ダメダメだと思われてたんで」と言う言葉の裏に、この子の心の痛みを感じずにはいられません。子どもをどんな存在として見ているのかを見直してみるだけで、子どものやる気はもっと引き出されるのにと思います。

コーチ仲間のYさんが、受験生だった息子さんから、ガツン!と言われた言葉をご紹介します。
「お母さん、やっぱり、○○高校を受けようと思うんだけど」
「え~?!あそこは、あなたにはちょっと無理なんじゃない?」
「お母さんってさぁ、僕が失敗することを前提に、いつも考えてるよね」

「『相手の可能性を信じることが大切』などと人には言いながら、自分の子どものことはぜんぜん信じていなかったんだな~と、思いっきり気づかされましたよ」とYさんは苦笑いしていました。

悪気はないけれど、Yさんのように、「あなたはできない子」という前提で接していることはないでしょうか。

「うわぁ~、今日は何も言ってないのに、自分から宿題してる~!明日、台風が来たらどうしょう?」
「何か買ってほしいものとかあるの?めずらしく、そうじなんかしちゃって」などの言葉です。こちらに、「できない子」、「言わないとやらない子」という前提があると、つい、こういう言葉が出てしまいます。

下心などなく、「今日はやってみよう!」という気持ちになったのに、そんな心ない言葉で、たちまち、出鼻はくじかれます。

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