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【F1】いよいよ開幕間近! 2017年F1マシン、注目すべきアイデア

3/22(水) 19:06配信

motorsport.com 日本版

 レッドブルRB13のノーズ先端、突起部分には開口部が設けられており、多くの注目を集めている。2014年にもレッドブルは、ノーズ先端に開口部を設けた(図中の○内)。これはドライバーを冷却するためのものだったと考えられているが、今回登場した開口部はそれだけ効果を狙ったモノではないようだ。

【イラスト】開幕直前。2017年F1マシンのサイズをおさらい!

 近年のF1マシンは、安全対策としてノーズの先端を下げるよう、レギュレーションで規定されている。しかしこれにより、ノーズの下面に流れ込む気流が大きく制限されてしまうため、ダウンフォース発生量の面で妥協を強いられてきた。しかしチームは、ある解決策を見つけたようだ。

 その参考となるのは、昨年のフォースインディアが採用した”穴開き”ノーズの考え方だ。開口部で取り入れた空気を、ノーズの下に排出することで、あたかもノーズ先端が存在せず、”仮想ハイノーズ”のような形になるのだ。こうすれば、マシンのフロア下に流す気流も増え、ディフューザーで発生するダウンフォースの量も増えることになる。

 当初レッドブルのノーズ先端の開口部は、Sダクト用の気流取入れ口だと思われていた。しかし、ふたつの別の開口部がフロントウイングステー後方に設けられていて、これがSダクトに通じているようだ。このことからも、ノーズ先端の開口部は別の役割を持っているのは間違いないと考えることができる。

 メルセデスは、フロントサスペンションとアップライトを繋ぐピボットに、角状の付属物(赤い矢印で示した部分)を付けてきた。トロロッソSTR12も、同じような形状のパーツを採用している。

 この方法はリヤサスペンションにはこれまでも採用されてきた。しかし、フロントサスペンションに使うのは、今回が初めての例と思われる。

 これはおそらく、機械的なメリットを考慮したものではなく、空力面を改善するためのモノだろう。付属物を介してアップライトとサスペンションのアッパーアームを繋げば、その付属物の分だけサスペンションアッパーアームを高いところに設定できる。これに伴い、ロワアームも上方に移され、アップライトのほぼ中央付近に繋げられている。

 こうすれば、低い部分を流れる気流に影響を及ぼさずに済むため、フロントウイングの作用を邪魔せず、しかもフロア下に乱れの少ない気流を送ることができるのだ。また、サイドポッドに向けて流れる気流も制御しているだろう。

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