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【WBC】敗戦も役割果たした侍・菅野、米メディアは絶賛「MLBスターと渡り合った」

3/22(水) 15:58配信

Full-Count

侍は2大会連続4強止まりも…先発で快投のエース「日本で最高のピッチャー」

 野球日本代表「侍ジャパン」は21日(日本時間22日)、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝(ドジャースタジアム)で米国と対戦。1-2で敗れ、2大会連続で準決勝敗退に終わった。先発のエース菅野智之投手(巨人)は、6回3安打1失点(自責0)6奪三振1四球と快投も、4回に名手・菊池涼介内野手(広島)のまさかのエラーから失点。しかし、メジャーの強打者を圧倒した投球を米メディアも絶賛している。

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 菅野は初回を11球で3者凡退に仕留める好スタート。2回も3者凡退と安定した投球を続ける。3回は先頭ポージーに初ヒットなる左前打を許し、ビデオ判定で併殺が取り消されるプレーもあったが、1死二塁から動揺することなく後続を断って無失点に抑えた。

 4回は1死からイエリチのニゴロを名手・菊池が大きく弾く痛恨のエラーでピンチを招くと、2死一、二塁となってからマカチェンにスライダーをレフト前に運ばれ、先制点を献上。だが、援護がない中で5回はわずか8球、6回は9球で米国打線を3人で抑えてリズムを作り、直後の菊池の同点弾を呼び込んでマウンドを降りた。

 米国でこの一戦を放送した「MLB NETWORK」の解説者ジム・カート氏は中継の中で菅野を終始絶賛。空振りを取れるボールや守備の良さも称えた上で、降板時に感想を聞かれると「日本で最高のピッチャーだ」と断言した。メジャー通算283勝を誇る名投手も、菅野の快投劇に感嘆していた。

直球は「ダルビッシュ級」、カーブは「メジャートップ5級」

 また、WBC公式サイトは「トモユキ・スガノがMLBスターと渡り合えることを示す」とのタイトルで特集記事を掲載。「日本の先発トモユキ・スガノは、彼がメジャー級の球種を持っていると示した。4つの球種を使い分け、スガノは6回を81球で抑えた」と伝えている。

 記事では、菅野のボールの「スピン」に注目。MLB独自の解析システム「スタットキャスト」のデータをもとに、日本のエースの凄さを紹介している。

「彼の成功の大半は、その投球に作り出した一流のスピンに起因していたと言える。スタットキャストによれば、スガノのフォーシーム(直球)とカーブは、平均回転率がともに2016年のMLBランキングに入りうるものだったという。右腕のフォーシームは1分あたり2513回転し、昨年のコディ・アレンやユウ・ダルビッシュに近い。高回転率の速球は三振やフライになりやすい」

 さらに、カーブについてもメジャートップクラスだったと指摘。「スタットキャストはスガノのカーブが平均2859rpm、最高で3079rpmと計測した。2016年には最低200球以上のカーブを計測された投手のうち、5人しかこれ以上の平均回転率を持たなかった」。まさに、米国でも十分に通用することを証明した投球だった。

 快投は惜しくも勝利にはつながらなかった。菅野自身、登板前には「自分の力を試したいという気持ちは1ミリもないですね。とにかくチームが勝つピッチングをしたいです」と話していただけに、この結果は受け入れられないものかもしれない。しかし、エースは確かに役割を果たし、メジャーに大きなインパクトを与えた。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:3/22(水) 15:58
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