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加賀友禅で洋装ブランド 生地、染色技法取り入れ

3/23(木) 2:22配信

北國新聞社

 金沢美大大学院の村山祐子准教授が、金沢の伝統工芸「加賀友禅」の生地や染色技法を取り入れた洋装ブランドを設立した。若手の手描き友禅作家と協力してデザインし、女性向けの洋服やバッグ約20種類を仕上げた。欧州でデザイナーとして活動した経験を持つ村山さんは、24日に東京で開催する展示会を皮切りに、海外でも発表の場をつくり、地元工芸の新たな表現方法として国内外に広めたい考えだ。

 ブランドは英語で「共同」「相互」を意味する「CO」と加賀藩の梅鉢紋をイメージし、「COUME(コウメ)」と名付けた。ワンピースやシャツ、スカート、チュニック、ボレロなどの洋服をそろえ、加賀友禅の着物地を生地に、作家が松や梅、ボタン、チョウなどを描いた。

 新ブランドの洋服は、生地を羽織のように縫い合わせてあり、ゆったりとした着心地となっている。幾何学模様やシルエット付きの花など、加賀友禅では珍しい柄も採用した。価格帯は6万~20万円を見込む。

 村山さんは、地元工芸の振興を目指し、現代の生活環境に合わせた加賀友禅ブランドをつくろうと考え、2014年度からアンケートなどを行い、調査研究を続けてきた。研究は金沢クラフトビジネス創造機構の支援を受けている。

 ブランドのお披露目として、24~26日に東京・銀座の「ダイニングギャラリー 銀座の金沢」で展示会を開き、伝統工芸の多様性を首都圏にアピールする。28日~4月2日には金沢市長町2丁目の「アトリエ&ギャラリー クリーヴァ」でも作品を紹介する。

 今後は村山さんが指導する学生のデザインを採用するなどして作品を増やし、イタリアのホテルなどでの展示も視野に入れる。村山さんは「特別な場面で着る服にぴったりだ。今後も加賀友禅の可能性を探っていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:3/23(木) 2:22
北國新聞社