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無数の砲弾、銃痕が語る「知られざる殺戮」 クルド人の町シズレ

3/25(土) 14:20配信

THE PAGE

 トルコの南東部、シリアとの国境を要するクルド人の町シズレ。砲弾による大穴と、無数の銃痕の残る建物の前を、母親に手を引かれた少女が歩いていく。戦闘が終わりすでに4カ月が経っていたが、町にはまだその傷が生々しく残っていた。

フォト・ジャーナル<トルコ~クルド人の悲劇>- 高橋邦典 第44回

 シズレは一昨年の12月からトルコ政府の治安部隊によって79日間封鎖され、激しい戦火にさらされた。クルド人の分離独立を掲げる武装勢力であるクルド労働者党(PKK)の一掃が封鎖の名目だったが、治安部隊は戦闘員と一般市民の区別もなく殺し続けた。幼児を含む犠牲者の数は250人以上。しかし、メディアに厳しい規制が敷かれたこの弾圧は、ほとんど海外ニュースの話題にのぼらず、「知られざる殺戮」となった。

(2016年6月撮影)

※この記事はTHE PAGEの写真家・高橋邦典氏による連載「フォト・ジャーナル<トルコ~クルド人の悲劇>」の一部を抜粋したものです。

最終更新:3/31(金) 19:44
THE PAGE