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国家を持たないクルド人 トルコでいまなお続く権利獲得のための民族運動

3/26(日) 14:20配信

THE PAGE

 クルド人は、主にトルコの東部と南部、さらに国境を隔てたイラン、イラクそしてシリアに住む民族で、人口はおよそ3000万人。彼らには、自らの国家というものがない。もともとはこの地域一帯がクルド人の居住地だったが、第一次世界大戦後に英仏によって引かれた国境で分断されてしまったのだ。

フォト・ジャーナル<トルコ~クルド人の悲劇>- 高橋邦典 第44回

 イラク北部には2005年にクルド人の自治区が認められたが、トルコではいまだ権利獲得のための運動が続けられている。民族運動のもっとも大きな勢力がPKKだ。彼らは1984年からトルコ政府を相手に武装闘争をおこなってきたが、2013年に停戦合意し、政府との和平プロセスを開始した。しかし一昨年、トルコ政府がイスラム国(IS)を利用してPKKを潰そうとしたことで闘争が再燃。PKKは爆弾テロなどで報復し、政府のクルド人への弾圧が再び始まった。シズレの封鎖と虐殺もその一環だった。

(2016年6月撮影)

※この記事はTHE PAGEの写真家・高橋邦典氏による連載「フォト・ジャーナル<トルコ~クルド人の悲劇>」の一部を抜粋したものです。

最終更新:3/31(金) 19:45
THE PAGE