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芸能人の大学入試事情 AO入試は簡単ではない

オリコン 3/25(土) 8:10配信

 この時期になると話題を集めるのが、芸能人の大学進学に関するニュース。平成29度後期のNHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン・藤岡てん役に抜擢された女優の葵わかなは、今年4月から慶應義塾大学総合政策学部に入学。『ワイドナショー』(フジテレビ系)などに出演する女流棋士でタレントの竹俣紅は早稲田大学政治経済学部に入学することが話題になった。芸能界の高学歴化が加速度的に進んでいるようにも感じるが、最近の芸能人の受験事情はどうなっているのだろうか。

【写真】地上328メートル、命綱つけて外国人美女とダンスする紺野アナ

◆大学での知識を活かし芸能活動の幅を広げる高学歴タレント

 1999年に女優の広末涼子が早稲田大学教育学部に入学した際、報道陣が入学式に押し寄せ話題となった。しかし昨今では、人気絶頂期にあるタレントが大学進学するのは、それほど珍しいことではなくなった。人気絶頂期にモーニング娘。を卒業したテレビ東京の紺野あさ美アナウンサーや女優の二階堂ふみは、慶應義塾大学に進学。ジャニーズでは、嵐の櫻井翔が慶應義塾大学、山下智久やNEWSの小山慶一郎、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧は明治大学出身。薮宏太は早稲田大学、岡本圭人は上智大学にそれぞれ入学している。

 明治大学理工学部建築学科出身の伊野尾に至っては“建築アイドル”を自称し、『24時間テレビ』(日本テレビ系)では被災地の学校の図面を描いてリフォームを成功させたり、『100秒博士アカデミー』(TBS系)でその知識を披露。ダウンタウンの松本人志には「何で最近ジャニーズはどんどん高学歴になっていってるの?」と質問されると、「ジャニーズだけでは食ってけねえっていう感じなんですかね」と堅実な心情を吐露した。同じジャニーズの先輩である櫻井は報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の月曜キャスター、小山は報道番組『news every.』(同系)のメインキャスターを務め、ともにアナウンス技術が“プロアナウンサー以上”との高い評価を受けている。大学で学んだ知識を活かし、専門分野でのポジションを築くなど“芸能活動の幅を広げているタレントも珍しくない。

◆かつてはタレントの大学受験と言えばAO入試、間口が広がり足切りラインも

 現在では、多くのタレントたちが大学進学し、学業と両立させている。では最近の芸能人の受験事情はどうなのだろうか。これまで何人もの芸能人に個別受験指導や大学卒業サポートを行ってきた、ホープスの代表取締役社長・坂井伸一郎氏に聞くと、「ひと昔前に比べ、かなり難しくなっている」という答えが返ってきた。

 さらに坂井氏は「芸能人の大学受験というと、AO入試(出願者自身の人物像や何らかの実績を学校側の求める学生像を照らし合わせて合否を決める入試方法)がよく知られています。以前は何か1つでも秀でているものがあれば、それを前面に打ち出すことで合格を勝ち取れました。しかし最近のAO入試は高校の評定平均や英検2級以上、あるいはTOEIC600点以上といった足きりラインが設けられるケースが多くなり、非常に難しくなっているんです」。これにはAO入試自体の間口が広がり、一般の高校生も自分なりの武器で受験するようになったことも影響しているようだ。「高校の成績自体が合否に影響してくるので、うちに相談に来られる芸能人の方には、とにかく高校2年になったら月1回でもいいから通うように話します」

 それにしてもなぜ、彼らは大学進学をめざすのだろうか。「ご相談に来られる方を見ていると、事務所側が行かせたいというよりも、親御さんが行かせたいケースが圧倒的。17~18歳では、芸能人としてはまだ無名という人も少なくないので、将来を考えれば、大学は出てもらいたいんでしょうね」と言う。先の見通しが立ちにくい芸能界において、大学進学は将来への“保険”であり、また得意分野でポジションを確立するという芸能活動を長く続ける上でひとつの要素となっているようだ。

(コンフィデンス 17年3月27日号掲載)

最終更新:4/19(水) 17:46

オリコン