ここから本文です

「坊主丸儲け」は本当か? お寺と税金について

3/24(金) 5:04配信

マネーの達人

春のお彼岸が過ぎましたが、お寺にお墓参りに行かれた方もいらっしゃると思います。

ところで「坊主丸儲け」という言葉は、かなり古くから使われていますが、現在では税金がとられないというイメージから使われていることが多いようです。

非課税の特典を受けていることは確かですが、それでも営む事業によっては課税され、税務調査で追徴課税をうけることすらあります。

宗教法人等の非課税

株式会社などの法人は、利益を得て所得が発生した場合、法人税や法人地方税(以下「法人税等」)を納める義務があります。

ただし法人格を持つお寺や神社で、宗教法人として認証をうけた法人の事業に関しては、基本的に非課税になります。

これは公益法人、NPO法人、非営利型の一般法人(一般の法人という意味ではなく一般社団法人と一般財団法人の意味)、町内会・PTAなどの任意団体(法人格を持たない団体)においても同様です。

非課税の事業は公益事業と呼ばれます。

もっとも宗教法人や公益法人・NPO法人の設立に関しては、株式会社等より手続きが煩雑で厳しいチェックがあります。

収益事業(34事業)は課税される

宗教法人等であっても、下記の34事業を営んだ場合は、法人税等の課税対象となります。

1. 物品販売業   18. 代理業      
2. 不動産販売業  19. 仲立業      
3. 金銭貸付業   20. 問屋業      
4. 物品貸付業   21. 鉱業     
5. 不動産貸付業  22. 土石採取業   
その他の飲食店業  23. 浴場業  
6. 製造業     24. 理容業      
7. 通信業     25. 美容業      
8. 運送業     26. 興行業      
9. 倉庫業     27. 遊技所業      
10. 請負業     28. 遊覧所業      
11. 印刷業      29. 医療保健業    
12. 出版業     30. 技芸教授業
13. 写真業     31. 駐車場業
14. 席貸業     32. 信用保証業
15. 旅館業     33. 無体財産の提供業
16. 料理店業    34. 労働者派遣業
17. 周旋業

≪参考元:宗教法人の税務(平成28年版)国税庁(P13)≫


お寺が駐車場を持っていて代金をもらっていたり「31. 駐車場業」、モノを売っていたり「1. 物品販売業」すれば課税対象になります。

物販については、宗教活動とは関係ないグッズ・お土産や、寺で無くても買える線香・ろうそく等の販売は課税されます。

私の知っているお寺で、インストラクターをお迎えしてヨガ教室をやっているところもありますが、「30. 技芸教授業」として課税対象となると考えられます。

収益事業にかかった経費は、課税対象の収益から差し引いて所得計算することが可能です。

また「坊主」個人が(寺からの給与を含めて)所得を得ていれば、これは所得税・住民税の課税対象です。

1/2ページ

最終更新:3/24(金) 5:04
マネーの達人