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脳動脈硬化をイヤホンで検査、進行度合いを高精度に計測

ニュースイッチ 3/25(土) 12:47配信

岐阜大が技術。血管健康管理のシステム開発につなげる

 岐阜大学の野方文雄名誉教授と横田康成工学部教授らはイヤホン型の器具を使い、振動波形によって頭内血管の動脈硬化度合いを検査する技術を開発した。耳穴から鼓膜までの外耳道を構成する「外耳道壁」の微少な振動を計測・解析するもので、データ取得は2―3秒で済む。高精度なエコー検査結果との相関づけにより高い信頼性を確保した。

 計測するのは脈拍の振動波形。両耳のイヤホン内部の小型振動センサーで振動を計測し、波形をソフトで解析する。周波数(固有振動数)が大きいほど硬い血管のため、動脈硬化の進行度合いがわかる。野方名誉教授は長年、エコー検査の画像解析で動脈硬化を研究してきた。

 動脈硬化は個人差が大きく、身近に定期的な検査ができる技術の開発が課題という。わずかな硬化でも計測でき、早期の助言や生活習慣改善につなげることができる。共同研究企業を募り、音楽用イヤホンに検査センサーを組み込んだ製品やスマートフォン向けアプリの開発を目指す。

 世界的に動脈硬化症の若年齢化が進んでいるといい、研究グループでは若者に身近なイヤホンに着目、「音楽用イヤホンに組み込み製品化したい」(野方名誉教授)としている。いずれはスマホで音楽を聞きながら曲間の数秒で動脈硬化を検査し、インターネットを通じ病院が個人の血管健康管理を行えるシステムの開発につなげたい考えだ。

最終更新:3/25(土) 12:47

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