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【スーパーGT】富士合同テスト2日目、降雪で中止。急遽トークショー開催

3/26(日) 19:23配信

motorsport.com 日本版

 富士スピードウェイで開催予定だったスーパーGTの公式合同テスト2日目は、降雪により残念ながら走行がキャンセルとなったが、急きょファンイベントとしてトークショーが開催。GT500とGT300のドライバー6名が登場し、普段はなかなか聞けないような話で盛り上がった。

【写真】3月末にもかかわらず積雪に見舞われ、真っ白になった富士スピードウェイ

 朝から生憎の天候となってしまったが、それでもテスト走行を楽しみにしていたファンが富士スピードウェイに多数来場。本来は午前のセッション3を行っている時間だったはずの11時00分から、ピットビル2階のクリスタルルームを使用。仕切りを外し、3部屋分の大きなスペースを用意。その半分以上を埋めるほどのファンが集まった。

 通常ならクラスごとのドライバーが集まってトークショーが行われることが多いが、今回は両クラスのドライバーが一緒に出演。GT500クラスは平手晃平(#1 DENSO KOBELCO SARD LC500)をはじめ、小暮卓史(#17 KEIHIN NSX-GT)、安田裕信(#12 カルソニックIMPUL GT-R)が登場し、GT300からは谷口信輝(#4 グッドスマイル初音ミクAMG GT3)、星野一樹(#3 B-MAX NDDP GT-R)、井口卓人(#61 SUBARU BRZ R&D SPORT)が参加した。

 まだシーズンが始まっていないということもあってか、各ドライバーともリラックスした表情が印象的で、普段では絶対に聞けないような暴露話も飛び出していた。その中で、特にファンの興味を引いたのがGT500とGT300の混走について。抜く側、抜かれる側ともに様々なことを考えているという。

 レースの際、GT500のドライバーが自車の接近を気付かせるためにパッシングをするシーンがよくテレビ中継でも映し出されるが、GT300のドライバーも自分たちがロスをしないために、常に注意深くミラーをチェックしているという。

 これについて谷口は「GT300とGT500が一緒にレースするわけですから、(混走でのやりとりを)うまくやらないとロスタイムとして積み重なっていきます。GT300はGT500にうまく追い抜かさせなきゃいけないし、GT500もGT300に引っかかっていてはいけない。でも、どうしても、“ここはゴメンね!”という時があるので、その際は少し締め気味にコーナーに入っていきます。だから、明確に“今はダメ”という時と“どうぞ”という時を分けているつもりです」と、GT300側の立場でコメントした。

 また井口は、GT500車両にラインを譲る際は必ずウインカーを出して、自らの進行方向をはっきり意思表示するという。

「僕はちゃんとウインカーを出して譲るようにしていますが、岡山の時はセンサーが逆だったらしくて、すごく迷惑をかけてしまいましたね」と、岡山テストでのエピソードも披露した。

 一方、追い抜く側となるGT500ドライバーからも、様々なエピソードが登場。その中で平手はマシンカラーも影響すると語り、「23号車みたいに赤色とか、色が派手なクルマは譲ってくれるんですが、あんまり色が派手じゃないクルマは、同じクラスだと思ってなのか、なかなか譲ってくれないですね」とコメントした。すると安田も「カルソニックって、いつもブルーで走っているんですけど、今回は黒(シーズンオフは未塗装でカーボンブラックのままでテストに参加)で走っている期間が長いじゃないですか。確かに、なかなか譲ってくれないです。確かにカラーリングは大事かもしれないですね」と、平手の意見に同意した。

 普段は聞けない、両クラスの立場からの見た混走についての話に、ファンも興味津々で聞き入っていた。こうして約30分間にわたって行われたトークショーはあっという間に終了。最後に今シーズンを含め、5月に富士で行われる第2戦に向けて意気込みを語り、星野は「GT-Rは富士では調子が良くて、昨年も優勝しましたし、良いところを皆さんにお見せできますので、とにかく富士はGT-Rを応援してください」と意気込みを語り、小暮は「シーズンが始まる時にはもっとパフォーマンスを上げて良いレースができるんじゃないかなと思っています。タイトル争いに絡めるように頑張ります」と今季の活躍を誓っていた。

吉田知弘