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POPSPRING 2017、フィフス・ハーモニー、ショーン・メンデスら出演のライブを速報レポート

3/26(日) 20:55配信

RO69(アールオーロック)

フィフス・ハーモニー、ショーン・メンデス、DNCEらが出演したポップ・ミュージック・フェス「POPSPRING 2017」。

RO69では、昨日3月25日(土)に幕張メッセ9~11ホールで開催された同フェスのオリジナル・レポート記事をお届けします。

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【POPSPRING 2017 @幕張メッセ 国際展示場9~11ホール】

2016年春に初開催され、今年も幕張メッセ(3/25)と神戸ワールド記念ホール(3/26)で繰り広げられる、最前線ポップの宴。幕張メッセでは開場時間の午前11時から、洋・邦楽アクトが総勢12組出演した。本テキストでは、とりわけ海外勢アクトのパフォーマンスについて、振り返ってみたい。

まずはアラバマ出身のシンガーソングライター/俳優、ジョーダン・フィッシャー22歳。『Grease:Live!』出演でも注目を集めたアーティストだ。彼のステージは機材調整のため35分ほどスタートが押してしまったけれども、3人のコーラスを加えたバンド・セットの中から力強くソウルフルな歌の立ち上がりで、バシッと空気を引き締めてみせる。90年代初頭ブラック・コンテンポラリーの正当後継者といった実力派で、シングル曲“All About Us”や“Lookin’ Like That”でもフロアを大いに湧かせていた。

前回の「POPSPRING 2016」にも出演したオースティン・マホーンは、今回スペシャル・ゲスト枠として、悲鳴のような嬌声を浴びながら登場。YouTube動画の人気でスターとなったかつてのティーンも、間もなく21歳になる。“What About Love”で軽やかに舞うスピンを見せ、セクシーな歌唱力とは裏腹な爽やかな笑顔を覗かせていた。アコギを携えての“Shadow”はキーボード奏者と2人きりの演奏であり、ステージ後半になってますますマルチな魅力を解き放ってゆく。終盤にはもちろん“Dirty Work”のロック&ファンキーな爆発力も投入。華やかなステージが似合うというよりも、あらゆるステージを華やかに変えてしまうパフォーマンスだ。

『ガール・ミーツ・ワールド』のマヤ役でも知られるサブリナ・カーペンター17歳は、昨年にはセカンド・アルバム『EVOLution』のツアーも行っている。キラッキラの衣装を纏って「ミンナ元気デスカ?」と姿を見せると、華やかなブギー・チューン“Thumbs”でさっそくシンガロングを要求し、妖しくスウィングする“Feels Like Loneliness”はステージに屈み込んで熱唱する。大歓声を巻き起こした“Eyes Wide Open”はエモーションが激しく渦巻きながら上昇線を描き、最後の“On Purpose”まで、楽曲への没入ぶりが凄まじいパフォーマンスを繰り広げていった。

昨年11月に、待望のデビュー・アルバムをリリースしたDNCE。このバンドは最高だ。オープニングの“Naked”から4ピースの爆発的なダンス・グルーヴを決めまくり、ジョーはフロアに突入。音を寸断して一斉ジャンプを誘ってしまう。コール(Ba)やジンジョー(G)もステージ上を激しく跳ね回っているけれど、そのコンビネーションが乱れることはない。デヴィッド・ボウイ“Let’s Dance”やジョージ・マイケル“Freedom ‘90”のカバーをシームレスに繋いでダンス・ポップの魂をトリビュートする様は感涙モノだったが、湿り気を帯びることなく“Doctor You”に“Pay My Rent”(紙幣を模した紙吹雪が舞う)、そして“Cake by the Ocean”とフロアを沸かせ続けていた。今回のDNCEに触れた人は、全力で自慢するべきだと思う。3月27日には単独公演も控えている。

アルバム『イルミネイト』で2作連続の本国カナダ/US1位に輝いたショーン・メンデス18歳は、祭半被を纏ってアコギ一本で“Something Big”を切り出すオープニング。静謐で自由度の高い演奏ではあるけれど、巧みに歌声を誘って温度を上げてゆく。バンド編成で臨む“Treat You Better”や、新作冒頭のバラード“Ruin”でもオーディエンスとの熱い掛け合いを繰り広げていた。「新作の中でもお気に入りの曲なんだ。あ、日本でも遂にリリースされたね」と語る“Three Empty Words”のスタンダード感がまた凄い。終盤はピアノ弾き語りの“Life of the Party”から“Stitches”でフィニッシュ。雄弁な生演奏が新鮮に響く時代に、その上で濃密なコミュニケーション空間を育むステージであった。新たに、東京国際フォーラムでの単独公演(12月18日)も決定している。

タイムテーブルは、ほぼ予定時刻まで巻き返し、ここで堂々のトリを務めるのはフィフス・ハーモニーだ。昨年末にカミラが脱退し4人組グループとして再出発したばかりだが、それぞれデザインの異なる赤い衣装に身を包んだノーマニ、ローレン、アリー、ダイナは、強烈にバウンシーな“That’s My Girl”からめくるめくスイッチング・ヴォーカルを披露。ローレンが「応援してくれて本当にありがとう。一緒に歌ってね」と挨拶を挟んだ後には、“Sledgehammer”で大歓声を巻き起こす。セクシーでパワフルなダンス曲もいいけれど、4人が階段状セットに横並びに座って届けられる“Write on Me”や椅子に腰掛けての“Dope”は、楽曲の情緒を一層引き出すパフォーマンスとなっていた。クライマックスは“Worth It”や“Work from Home”で大盛り上がり。バンドはかなりクセの強いグルーヴを叩き出していたのだけれど、それをしなやかに乗りこなす4人の姿も見事だった。(小池宏和)

RO69(アールオーロック)