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前教育長以外も「メモ見た」 複数の関係者が証言 前沖縄県副知事「介入」問題

3/27(月) 5:15配信

沖縄タイムス

 安慶田光男前沖縄県副知事が2015年の教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう県教育庁に依頼していた疑いが持たれている問題で、安慶田氏が渡したとされるメモを見た教育庁関係者が諸見里明前教育長以外にも複数いることが26日までに分かった。沖縄タイムスの取材に対し「小さな紙片に受験番号や氏名が書かれていた」などと当時の職員が証言した。疑惑が表面化する1年半近く前に、教育庁内部で「介入」が問題視されていたことになる。(社会部・鈴木実)

 一方、安慶田氏は諸見里氏の証言を「作り話」と全面的に否定。名誉毀損で刑事告訴するとともに、民事でも訴えている。

 当時の職員の一人によると、別件で教育長室を訪れた際に諸見里氏からメモを見せられ、対応を相談されたという。この職員は「ちらっと見ただけだが、少なくとも4人分の名前や受験番号などが書かれていた記憶がある。諸見里教育長と『できるわけがない』という話をした」と証言した。

 別の関係者も「見たのは教育長室。すぐに返したが、小さな紙に3~4人分が手書きされていたと思う。絶対だめだと話し合った」と語った。

 県教育委員会は諸見里氏のほか、当時の担当幹部一人も諸見里氏の主張を裏付ける証言をしてることから「副知事からの働き掛けがあったと考えざるを得ない」と結論付けている。ただ物証がないため、諸見里氏以外の証言などが焦点になっている。

 このほか、3月になって本紙の取材に応じた職員の一人は「メモは見ていない」としつつ「当時、諸見里教育長から相談を受けていた。『依頼に応じることはできないが、知事部に予算を握られている。事を荒立てずにうまく断らないと』と悩んだ様子だった」と証言した。

 県議会文教厚生委員会は27日に諸見里氏を参考人招致する。

最終更新:3/27(月) 12:45
沖縄タイムス