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朴槿恵スキャンダルで確実な政権交代 北朝鮮問題はどうなる?

3/28(火) 7:00配信

BuzzFeed Japan

5月の大統領選で当選最有力候補と目される文在寅(ムン・ジェイン)氏=中道左派系野党「共に民主党」。彼の当選とともに、北朝鮮に融和的で、「反日」政権が誕生するーーという危惧がささやかれている。しかし、韓国政治の専門家は「ことはそんな単純な話ではない」と語る。【石戸諭 / BuzzFeed】

3月27日、韓国検察が朴槿恵(パク・クネ)前大統領へ逮捕状を請求したことが一斉にメディアで報じられた。

韓国政治の専門家、新潟県立大の浅羽祐樹教授は、BuzzFeed Newsの取材に冷静な口調で語る。

「文在寅政権になることは確実です。ここで冷静にみるべきは、文氏の過去の政治姿勢や『親北』『反日』的な発言そのものよりも、リアリズムに徹して韓国を考えることです」

「国内外の条件下で、韓国が取れる選択肢はおのずと限られています。現状を一方的に変更する余地はほとんどありません。巷で言われているほど、北朝鮮問題を中心にリスクは高まらないと考えます」

浅羽さんの考えを詳しくみる前に、現状を整理しよう。

世論調査でトップを独走するのは文氏で、他の候補が追いつく可能性は高くないとみられている。

もともと、故・盧武鉉元大統領の側近中の側近として、長く韓国政界で活躍してきた人物だ。大統領府での経験も、野党内での支持基盤もある。

しかし、その一方で大統領府時代に、国連総会の北朝鮮人権決議案をめぐって北朝鮮側と「内通」し、その意向を汲んでいたのではないかという疑惑も浮上した。

さらに北朝鮮との核実験などを受けて閉鎖している開城(ケソン)工業団地の再開も明言している。つまり、文氏は北朝鮮への経済援助を再開したいと考えているということだ。

2016年7月には日韓が領有権を主張する竹島に上陸、慰安婦問題をはじめとする歴史問題にも取り組んでいる。

事実だけ並べれば「親北朝鮮・反日、反米」ではないか、という声も強まっているが……。

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最終更新:3/28(火) 7:56
BuzzFeed Japan