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JX金属、コルソン合金条の能力増強。倉見で時効処理炉増設

3/28(火) 6:01配信

鉄鋼新聞

 JX金属は27日、倉見工場で時効処理炉を1基増設しコルソン合金板条の生産能力を増強すると発表した。コルソン合金は銅にニッケルやシリコンを添加した合金。高い強度と導電性を兼ね備えている。モバイル端末やサーバーなどの電子機器向けで今後需要が拡大する見通し。高まるニーズに対応するため設備投資を決めた。投資金額は数億円となる。増設した設備は2018年度の上期をめどに本操業に移行させる。

 今回増設する時効処理炉はコルソン合金を一定温度で長時間加熱し、強度や導電性を高める設備。既存のものと比べて生産性が高い設備を導入する。増設で時効処理工程の能力は、1日あたりの処理時間換算で数十%アップする。
 現在銅系の板条製品の需要が全般的に旺盛で、精密圧延製品の主力製造拠点である神奈川県の倉見工場はフル操業となっている。今後コルソン合金板条の需要はモバイル端末の増加に加えて、IoT(モノのインターネット化)の進展によるサーバーなどの電子機器の増加などから拡大する見通し。現在ボトルネックとなっている時効処理炉の能力を強化することで、需要増に対応できる体制を構築する。増設した時効処理炉は18年1~3月には試運転を開始する。
 倉見工場では設備投資を活発化。高機能箔製品の生産能力強化を目的に仕上げ圧延機の増設を進めており、17年度下期中に本操業に移行する予定となっている。

最終更新:3/28(火) 6:01
鉄鋼新聞