ここから本文です

34歳で未亡人に… ケネディの妻ジャッキー、壮絶で過酷なアラサー時代

3/28(火) 20:10配信

dmenu映画

アメリカの元大統領J・F・ケネディの妻にスポットを当てた映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』が、3月31日に公開されます。24歳で未来の大統領と結婚し、31歳でホワイトハウスに入り、34歳で未亡人になったジャッキー。そのアラサー時代は、いったいどれほど壮絶なものだったのでしょうか? そして、映画を通してジャッキーが伝えたかったこととは……?

これ、本当に実話!? ジャッキーの過酷すぎる人生

1929年7月28日、ジャッキーはニューヨークで生まれました。23歳でアメリカの新聞社に入社。それまで付き合っていた男性との婚約を解消して翌年ケネディと結婚し、31歳でファーストレディになりました。社交界のパーティに参加したり、TV番組に出演したりと、大統領夫人は超多忙! けれど家庭もしっかり守り、男女4人の子どもに恵まれました(そのうち1人は死産、もう1人は生後3日で亡くしています)。

そして1963年11月、ケネディ大統領とともにテキサス州でのパレードに参加します。オープンカーに乗り込んで車道を走っていると、突然銃声が! 暗殺者によって愛する夫の命を奪われたジャッキーは衝撃と怒りに震えながら、夫の頭を抱え、流れ続ける血を自分のスーツで受け止めました。しかし、悲しんでいる余裕はありません。その日のうちに首都であるワシントンD.C.へ戻る政府専用機に乗り込み、機内で次なる大統領の任命式に出席。翌日には葬儀の準備に取り掛かります。「夫が“過去の人”になり、人々の記憶から消えていく……」。焦りを感じたジャッキーは、彼の名前と功績が後世に残るよう壮大な葬儀を思いつきます。

これでもか! というほど、困難が降り注ぐジャッキーの人生。映画では、暗殺から葬儀に至るまでの経緯を中心にストーリーが進みます。主演は、『ブラック・スワン』でアカデミー賞を受賞したナタリー・ポートマン。ジャッキー特有のハスキーボイスまで再現しました。

「完璧な人間は変われない」という言葉に隠された真実

この映画で特に印象的なのは、夫の血がついた自分の体を、ジャッキーがシャワールームで洗い流すシーン。歯を食いしばってボロボロと涙をこぼしながら、爪先で固まってしまった血をブラシで掻き出し、涙とともに洗い流していきます。最愛の夫を支えるため、過去最高の完璧なファーストレディを目指していたジャッキー。排水溝に流れていく夫の血を眺めるジャッキーの胸には、どんな思いが渦巻いているのでしょうか。夫を亡くし、ホワイトハウスを追い出され、ファーストレディから家の無い未亡人へと変わってしまったとき、ジャッキーは「完璧な人間は変われない」とつぶやきます。

想像を絶するほど過酷なアラサー時代を過ごしたからこそ言えた、この言葉。ファーストレディとしてアメリカの政治に携わり、ファッションアイコンとしても活躍したジャッキーは、常に周囲から完璧であることを求められ、彼女自身も積極的に努力を重ねていました。いわゆる“完璧主義者”です。けれど度を超えた完璧主義者には、逆境に弱いという弱点があります。理想の自分を思い描き、そこに至るまでの道筋をしっかり組み立ててからでなければ行動できず、またその道に反することを許せないため、突然降りかかってきた災難に対応できないのです。夫が目の前で暗殺されるという衝撃的な事件に直面したとき、ジャッキーが完璧主義者のままなら発狂していたことでしょう。しかし彼女はどんなに苦しい事実も受け入れ、夫の国葬を取り仕切りました。状況に応じて対応する柔軟さがあったからこそ、ジャッキーは困難を乗り越えることができたのです。

皆さんも、つい肩に力が入り、「完璧にやらなきゃ!」と無理に意気込んでしまうときがあるのではないでしょうか? 完璧でないからこそ、できることもあるはず。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』からはそんな勇気をもらえるはずです。

文/華井由利奈@プロダクションベイジュ

最終更新:3/28(火) 22:30
dmenu映画