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栃木・雪崩事故で高校生ら8人犠牲に 原因は「表層雪崩」か

3/28(火) 14:30配信

AbemaTIMES

 27日午前9時20分ごろ、栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場で、ゲレンデの上方で雪崩が発生し、数人が巻き込まれたと110番通報があった。警察などによると、スキー場で春山登山の講習会に参加していた県内の高校の山岳部生徒や教師が雪崩に巻き込まれたという。県立大田原高校の男子生徒7人と男性教諭1人の計8人の死亡が確認され、死因は圧死や外傷性窒息だった。

 今回発生した雪崩について、栃木県の教育委員会が同日午後4時ごろ会見を行った。

 那須温泉ファミリースキー場はもともと3月20日に営業を終了していたという。27日は、高校生たちの講習会のために開けていた。ゲレンデは第1から第3まで3つあり、第1と第3の上に上級コースに当たる第2ゲレンデがある。生徒たちはその第2ゲレンデのさらに上の方にある林の中を登って、春山の登山講習会を行っていた。

 県内の7つの高校から62人が参加しており、生徒が51名、引率の教員が11名だったというが、5つのグループに分かれ、概ね縦一列で移動していたということだ。そこで雪崩が起き、先頭を歩いていた大田原高校のグループの生徒たちが雪崩に巻き込まれたものとみられている。また彼らはスキーではなく、登山の格好をしていたという。もともとこの実技は午前7時から午前11時のものであったということから、まさに実技の最中に起こったものとみられている。

 今回の雪崩は、「表層雪崩」である可能性が高く、もともと積もっていた雪の上に新しい雪が積もり、その新雪の部分が雪崩になった。時速は100~200キロに及び、低気温で降雪が続く厳寒期に起こりやすいといわれる。

■福島県でも雪崩 安達太良山山頂付近で遭難通報

 さらに、栃木県に続いて福島県でも雪崩が起こった。安達太良山山頂付近で雪崩に巻き込まれた男性2人が遭難しているという通報を受け、警察や消防が救助に向かった。警察と消防によると、午後1時ごろ猪苗代町沼平付近で雪崩に巻き込まれ、下山できないと60代の男性から119番通報があった。通報した男性と一緒に雪崩に巻き込まれた70代の男性は意識がなく、心肺停止になっているという。

 雪崩には「表層雪崩」以外に、「全層雪崩」と呼ばれるものがある。斜面の固く重たい雪が地表面を流れるように滑り落ちるもので、時速は40~80キロ、気温が上昇する春先に起こるものであるということだ。

 現場には、26日午前10時32分ごろに大雪・雪崩・着雪注意報が出されていた。平年の積雪量は1センチであり、今シーズンで最も多い降雪量だったということで、3月下旬以降としては記録的な雪となった。「表層雪崩」は、まとまった雪が短時間に降ることで起こりやすくなり、今回の雪崩も急な積雪によって表層雪崩が発生したものと考えられる。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

最終更新:3/28(火) 16:23
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