ここから本文です

検察側証人の尋問中止 山城議長裁判 証拠映像の撮影者を特定できず

3/28(火) 7:50配信

沖縄タイムス

 米軍基地建設への反対運動中に威力業務妨害などの罪に問われた山城博治沖縄平和運動センター議長(64)ら2人の第2回公判が27日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)であった。公判で弁護側は、検察側が証拠とした映像の一部に、撮影者が違う同じ映像が含まれていると抗議し「撮影者が判明できない状態では、現場で撮影していた県警警察官の証人尋問はできない」と主張。潮海裁判長は、弁護側の訴えを認め、27日に予定していた証人尋問を中止し、検察側に事実確認を求めた。

 検察側は、証拠を弁護側に開示する際に「コピーを間違えた可能性がある」と釈明。弁護側は「検察が証拠の取り違いをするのは異例で、ずさんな捜査だ」と那覇地検を批判した。次回公判は4月17日。

 検察側が公判で提示したのは、昨年1月に名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前であった威力業務妨害事件で、県警などが撮影した証拠映像。担当の検事がパソコンに保存されている映像データを、法廷のモニターに投影する方式で弁護側や傍聴席に示した。

 弁護側は、事前に任意開示された映像(証人予定の警察官が撮影)と、検察側の映像(別の警察官が撮影)の一部が全く同じと指摘。金高望弁護士は「撮影開始時刻も同じで、違う人が撮っているとは考えられない」と検察側を問いただした。

 さらに弁護側は「同一のカメラから撮影されたとされる映像の中には、他のカメラの映像が混在している」と指摘。「撮影者を特定すべきだ」と求めた。

 検察側は「(法廷で放映された映像と、弁護側が開示請求を受けた映像について)同一人物が撮影したものか、今は確認できない」と返答。一方で「弁護側に開示する映像を、間違ってコピーしてしまった可能性はある」と釈明した。

 閉廷後、金高弁護士は「検察は証拠をきちんと整理しないといけないのに、信じられない間違いが起きた。憤りを感じる」と記者団に語った。那覇地検は「事実を確認中で、コメントは差し控える。判明した事実を踏まえ、公判で適切に対応したい」とした。

最終更新:3/28(火) 7:50
沖縄タイムス