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燃料電池車、水素エネルギーはガラパゴス化している?

3/29(水) 12:20配信

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この記事の読みどころ

 ・ 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、燃料電池車(以下、FCV)メーカーの姿勢は積極的です。特に、ドイツの大型車メーカーにその傾向が顕著なようです。
 ・ 経産省のロードマップによると、2030年にFCV80万台、同水素ステーション900カ所(2016年実績96カ所)と、市場は一気に拡大しそうです。また、欧州圏の長距離高速道路では大型のFCV乗用車、同バスなどの需要が大きいと見られます。
 ・ FCVは乗用車にとどまらず、フォークリフト、バスなどへの展開も要注目です。水素は貯蔵が可能で水素発電システムへの応用展開も可能なため、引き続き水素関連株をウォッチしていきたいと考えます。

電気自動車(EV)ブームの陰に隠れた感のある燃料電池車だが

中国や米国西海岸地域で、電気自動車(EV)、PHV(プラグイン・ハイブリッド)の環境対応車としての需要が立ち上がる中で、究極のエコカーとして注目されたFCVは精彩を欠いているように見えます。

特に、大気汚染が深刻な中国でのエコカー減税では圧倒的に電気自動車に人気が集中するなど、PHVを含めた電気自動車と比較してFCVの出遅れは明らかです。2014年12月にトヨタは世界に先駆けてFCV車MIRAIの商業販売に踏み切っていますが、巷ではFCVがガラパゴス化していると酷評する向きもあるようです。

では、本当に世界的には開発熱が冷めてしまったのでしょうか。

表向きは静かだが着実に進む事業化への世界的な動き

2017年3月1日から3日間、東京ビッグサイトで第13回水素・燃料電池展(FC EXPO 2017)が開催されました。筆者はここ数年、毎年会場を回り“熱”を感じることで開発への取り組み具合をチェックしています。

今年も相変わらず会場内はごった返し、ブースの数も例年と変わりませんでしたが、2015年、2016年にトヨタ自動車やホンダからFCVが販売された頃と比べると、やや熱が冷めた印象がありました。

ある参加者は“FCVがガラパゴス化しているのでは”という感想を述べていましたが、反面、講演会場での基調講演は例年通り満席で、関心の深さは相変わらずとの印象でした。

その講演では、2017年1月の世界経済フォーラム(ダボス会議)では、『Hydrogen Council(水素協議会)』が設立され、世界のエネルギー、自動車、運輸企業がグローバルイニシアチブを目指すべく結束したことが紹介されました。

また、協議会参加社の1社であるダイムラーAGの重鎮が、「水素燃料 新しいパワートレイン技術を超えて」という演題で講演を行っています。その他、BMWやGM等の海外メーカー、とりわけドイツメーカーの積極的な姿勢が目立ったイベントでした。

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最終更新:3/29(水) 12:40
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