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世界初!パラレルVRドラマ『ゴースト刑事』誕生秘話 - 伝説のディレクター土屋敏男がVRドラマに込めた想いとは?

3/29(水) 12:00配信

SENSORS

伝説のテレビ番組『進め!電波少年』を手掛けた土屋敏男がVRドラマを制作した。VRドラマ「『ゴースト刑事』 日照荘殺人事件」だ。土屋が所属する日テレラボが指揮を取り、タッグを組んだのは鴻上尚史、ライゾマティクス齋藤精一、監督は日テレ ドラマ班の久保田充だ。VRへの強い関心を示していた土屋が満を持してリリースするVRドラマ「『ゴースト刑事』 日照(ニッテレ)荘殺人事件」の制作秘話、そして前例無きVRコンテンツを作る際の思考プロセス、心意気を伺った。

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日本テレビの伝説のディレクター土屋敏男がVRを使ったドラマをリリースした。その名もVRドラマ「『ゴースト刑事』 日照荘殺人事件」。あるアパートで起きた殺人事件の犯人を視聴者である我々が“ゴースト刑事(デカ)“として360度映像のなか探していく視聴者参加型のドラマである。これはVRアプリをスマートフォンにダウンロードし、誰でも楽しめるVRドラマとなっている。アプリをリリースしたばかりの土屋敏男にVRを活用した理由、VR『ゴースト刑事』制作秘話をインタビューした。

■クリエイターとしてテクノロジーに真正面に向き合った結果の「VRドラマ」

--まず、VRでドラマを作ろうと思ったキッカケを教えてください。

土屋: あらゆるテクノロジーは“基礎研究“として研究所から生まれ、エンジニアの手に渡り、製品として世の中にお披露目されます。ただお披露目されただけでは、まだ100%世の中に受け入れられたというわけではないんです。クリエイターが「このテクノロジーってこういうことじゃないの?」と味付けすることによって、テクノロジーは多くの方に使ってもらえるものとして浸透していきます。つまり、テクノロジーはクリエイターが味付けするプロセスが大事だと考えています。

『進め!電波少年』はSONY Hi8というハンディカムで猿岩石(有吉弘行が活動していた元コンビ名)のヒッチハイクの旅を撮影しましたが、ソニーからSONY Hi8がリリースされた際のメッセージは「パスポートサイズ、小型なのに画質も良いので女性でも撮影可能、旅行に最適」を謳っていました。でも、本当にそれだけなのか?と思っていて。それで、クリエイターだったらこの小型カメラを使って新しい表現が出来るはずだと考えた結果、小型なのでディレクターである私がカメラマンも兼任してヒッチハイクの旅にでるという企画を考えました。当時のソニーのエンジニアから見ると「そういう使い方で来たか!」と驚かれましたけどね。「ハンディカムは女性向け、家族旅行向け」だけの用途ではなく、「テレビのディレクターがカメラマンも兼任して番組を作れる」という新たな用途を見つけたことにより、いまでは日本のテレビではディレクターがカメラマンも兼任して撮影するというのがあたりまえになったんですよね。

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最終更新:3/29(水) 12:00
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