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WBC期間中に越えた“セパの壁” パ・リーグ関係者が語る野球発展への想い

3/29(水) 10:48配信

Full-Count

「もっと多くの人にプロ野球を」―

 日の丸とファンの声援を一身に背負って立ち向かった侍ジャパンが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での激戦を終えたのは日本時間3月22日。1-2というスコアでの敗戦に、悔しい思いをしたのはファンだけではなかった。

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「これだけ盛り上がったのだから、もし決勝進出だったならばもっとすごい盛り上がりになったはず。選手、監督・コーチ、スタッフの方々は本当に頑張って、僕自身も本当に楽しませてもらいました。が、貴重すぎる機会を逸したことが、一人のプロ野球関係者として本当に悔しい」。パシフィックリーグマーケティング(以下PLM)のマーケティング室・上野友輔氏はその時を振り返り、悔しそうな表情を見せた。

 WBCでの侍ジャパンの試合は、CS放送だけでなく地上波民放でも放送され、視聴率は20%超えを連発。数字の上では日本にいる5人に1人が、「野球」を見ていたことになる。また昨今はソーシャルメディアが普及しているだけに、WBC期間中に野球を見ずとも「野球」というフレーズに触れた人は、もっと多くいたことだろう。事実、普段野球に関わりのない人までがWBCに関する投稿をしていたという目撃談は、ソーシャルメディア界隈で多数見受けられた。

 かつては巨人戦を中心に地上波でプロ野球を目にする機会は十分あったが、情勢の変化により、一部地方を除いて地上波で「プロ野球中継」を目にすることはできない。それだけに、地上波放送という千載一遇の機会、さらには国際大会決勝という否応なしに注目度が高くなる機会を、前回大会に続いて失ってしまった。

 パ・リーグTVのプロデューサーを務める上野氏は、WBC期間中はオープン戦のライブ配信など通常のオペレーションに加え、特別な態勢を敷いていたという。

最初はパ選手を中心に伝えるつもりも、「途中からどうでもよくなり…」

「野球に注目が集まるこんな機会はそうそうないと思い、普段パ・リーグの情報を伝え続けるオペレーションとは異なり、侍ジャパンの試合をパ・リーグTVの公式ツイッターアカウントと、ライト層向けの『パ・リーグTV Lite』で実況させてもらいました。当初はパ・リーグ所属選手を中心に取り上げるつもりでしたが、途中から盛り上がってそんなことどうでもよくなり……(笑)。筒香選手や山田選手の動画などをパ・リーグTVから探して紹介したり、好調だった小林選手を『世界の小林』とツイートして巨人公式ツイッターにリツイートしていただいたり、セ・パの壁を越えてしまいました」

 一見するとハチャメチャのように見えるが、根本には「日本のプロ野球をなんとしても盛り上げたい」という思いがある。上野氏は「もし日本のプロ野球がMLBやNFL、NBA、さらには欧州サッカーリーグなどと並ぶようなビジネス価値を世界において得られるのであれば、自分の命を差し出しても構わない」と平然と言ってのける。

「今回のリーグを飛び越えたツイートもそうですが、PLMの行う一つ一つの施策は日本プロ野球のファン拡大につながると信じ、リーグ公式動画配信サービスのパ・リーグTVを中心にさまざまな取り組みを行っています。まだまだやるべきこと、改善すべきことは山積みですが、ファンの方々のためにという思いをもって課題に取り組んでいます」

 PLMは、MLBのリーグビジネスをベンチマークとしてパ・リーグ6球団による共同出資で2007年に設立された組織である。その中で2012年にスタートした「パ・リーグTV」はリーグビジネスのいわば「象徴」(上野氏)。パ・リーグTVの成長が、そのままリーグビジネスとしての成長、日本プロ野球界、ひいては日本のスポーツ業界の成長につながっていく。ダイレクトにファンを呼び込めるSNSはそのプロモーションの一端を担うものであるからこそ、今回のような侍ジャパンツイートを行ったのだ。

「パ・リーグ6球団のファンクラブ会員は月額950円でパ・リーグTVを利用できるとはいえ、価格だけを見れば、他社のサービスに惹かれることもあるかもしれません。しかし、『一緒に日本のプロ野球を成長させていきたい!』という思いが少しでもあるならば、リーグの直の収入増につながるパ・リーグTVを利用・視聴してほしい」と上野氏は語る。毎年恒例となったパ・リーグTVの開幕無料キャンペーンも、WBCで野球に興味を持ったり、興味を取り戻したりしたファンが気軽に野球との接点を持ち、盛り上がりを感じられる機会となる。これまでの開幕無料とは意味合いが異なり、PLMの「プロ野球の新しいファンを増やす」というミッション達成に向け、裾野を広げる重要な取り組みとなる。

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最終更新:3/29(水) 10:48
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