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ハヤブサ繁殖の全記録、台湾で初公開 幼鳥19羽が巣立つ

3/30(木) 15:59配信

中央社フォーカス台湾

(基隆 30日 中央社)台湾で絶滅危惧種に指定されているハヤブサの繁殖の一部始終を捉えた映像が30日、北部・基隆市の野鳥保護団体により公開された。繁殖の記録が発表されるのは台湾で初めて。2年近くにおよぶ調査では、繁殖成功率は50%で、幼鳥19羽が巣立ったことが確認された。

野鳥保護団体「基隆鳥会」の発起人、沈振中さんは1994年、台湾北部でハヤブサの繁殖を初記録。その後続々と繁殖場所が発見され、同会は昨年から、基隆とその周辺地域で長期的な観察を開始した。

2年近い研究により、30カ所でハヤブサが安定的な活動を行っているのを確認。そのうち年間を通してハヤブサが見られるのは16カ所で、5カ所は越冬の時期のみ、9カ所の状態は不明だという。

同会によれば、繁殖調査は当初秘密裏に実施していたものの、昨年、事情を知らないロッククライマーが親鳥に攻撃されるアクシデントによって取り組みが世間に知られてしまい、愛鳥家が押し寄せるだけでなく、ドローン(小型無人機)を使用するという深刻な迷惑行為も発生したという。だが同会の沈錦豊理事長は、今回のアクシデントは、クライミング団体が動物の権利の重要性を意識するきっかけにもなったと前向きな見方を示す。

沈理事長によれば、台湾北部には一定の留鳥グループが存在することが初期調査によって確認されたため、同会は今後、行政院(内閣)農業委員会林務局に補助金を申請し、主管機関の許可を得た後、幼鳥に衛星送信機を装着し、追跡調査を行う。

(王朝ギョク/編集:名切千絵)