ここから本文です

2017年は有機EL元年だ! 事情通が最新情報を明かす(3):LG編

3/30(木) 12:21配信

Stereo Sound ONLINE

1月の東芝X910シリーズにつづいて、LGエレクトロニクスから、新型有機ELテレビ4モデルが発表になった。両社以外にも、今年1月にラスベガスで開催されたCESで、パナソニックやソニーが新型の有機ELテレビを発表するなど、まさに2017年は「有機ELテレビ元年」になりそうな機運が漂っている。

そこで今回は、CES取材を行なったオーディオビジュアル評論家の麻倉怜士さんと藤原陽祐さんに、2017年に発売される、あるいは発売されるであろう、パナソニック、LG、ソニーの有機ELテレビの展開についてざっくばらんにお話いただいた。この記事では、その3をお伝えする。(Stereo Sound ONLINE 編集部)

【LGエレクトロニクス】

---プレスディ2日目にはLGエレクトロニクスがプレスカンファレンスを開催し、そこで厚さ3.9mmのウォールペーパー(壁紙)型有機ELテレビ「W7ライン」を77/65インチで発表しました。ひとまず日本では65インチだけのリリースになりました。Wラインは、ディスプレイ部と、サウンドバーと信号処理回路等を収めた本体とは細いフラットケーブルで接続。しかもスピーカーはドルビーアトモスにも対応しています。こちらについてはいかがでしょう?

◎麻倉:有機ELパネルは、高画質という特徴のほかに、形状の自由度が高いのも特筆すべきポイントです。しかも、単に極薄にできるだけでなく、比較的自由に曲げられるといったことも大特徴です。ブラウン管テレビから考えると、かつてのプラズマやいまの液晶テレビは大幅に薄くはなりました。とはいえそれ以外には根本的な意味での外見的変化はありません。しかし、ウォールペーパーを標榜できるほどに薄くできるなら、これは画期的です。いままで不可能だった使い方もできるようになりそうです。

◆藤原:W7ラインは新鮮な驚きでした。厚さ約3.9mmというのは衝撃的です。これは有機ELならではの造形ですし、使い勝手の点でも新次元のテレビスタイルを提案しました。

 しかも、画質面においても、ウォールペーパーであろうがなかろうが、原理的に同じで、スペックも同等だというのも凄い。薄いけれど暗いとか、色再現性が悪いなどといった副作用がありません。しかも価格は、いまの液晶テレビのプレミアムモデルと大差ありません。もし壁掛け型の人気が出れば、量産効果で、がくんと価格が下がる可能性も高い。そうなれば、壁掛け有機ELテレビはふたたびリビングルームの中のスターになるポテンシャルがあるなと感じました。

◎麻倉:まさに近未来SFが現実になってきましたね。パネルメーカーであるLGディスプレイでは現在98インチまでのパネルが作れるそうなので、将来的にさらに大型の壁掛け型が期待できそう。もちろん小型のウォールペーパー有機ELテレビだって出て来るでしょう。今までとまったく違う、ワクワクするような「新しい価値観」のテレビが誕生する可能性があります。

 私は、テレビの究極の発展形はローラブル、巻き取り式だと考えています。大画面テレビは使わない時には『大きな邪魔者』ですから、テレビを見るときにロールカーテンのように広げ、見ないときには収納しておく。これができたら最高ですね。

◆藤原:今回、ウォールペーパースタイルのW7は日本ではまずは65インチの展開となりましたが、77インチが登場するかは注目ですね。あとW7シリーズ以外にも、通常スタイルの65インチのE7シリーズ、65インチと55インチのC7シリーズと、計4モデルが発表されました。パネルメーカーがグループにいる総合力がラインナップの豊富さに感じられますね。画質も着実に向上していますから、大いに注目してほしいです。


(つづく)

Stereo Sound ONLINE

最終更新:3/30(木) 12:21
Stereo Sound ONLINE