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米粉表示 年内にも 「菓子」「パン」「麺」用途別

3/30(木) 7:02配信

日本農業新聞

 農水省は29日、米粉を菓子、パン、麺の三つの用途別に分類する新たな基準を発表した。小麦粉の「薄力」「中力」「強力」の区分にならい、消費者が使い方に合わせて米粉を選べるようにして需要を掘り起こす。グルテンを含まない「ノングルテン」の表示基準も規定した。米粉にはパンを膨らませるためにグルテンを加えた製品もあり、小麦アレルギーを引き起こす恐れがあったため、表示により安心して買えるようにする。製粉業者ら業界の独自基準に採用し、年内にもこうした区分を表示した米粉商品の販売が始まる見通しだ。

 米粉の新たな流通ルールは、同省の委託事業でNPO法人・国内産米粉促進ネットワークなどが作成した。今後、同法人が中心となって製粉業者らと協議会を作り、業界を挙げて年内にも新ルールの運用に乗り出す。

 策定した区分は、米粉のアミロース含有率に従って、(1)菓子・料理用を「1番」(2)パン用を「2番」(3)麺用を「3番」――とした。各製粉業者の品質をそろえ、消費者が用途に合う米粉を選べるようにする。

 アミロース含有率は、高ければ製品は硬く、低ければ柔らかくなりやすい。「1番」のうちアミロース含有率が15%未満はスポンジケーキ、15%以上20%未満は天ぷら粉など料理に最適、「3番」で25%以上の米粉は弾力の強い麺に合うと評価。米粉の販売時に、こうした細かな用途も示せるようにする。

 「ノングルテン」表示は、小麦アレルギーの原因となるタンパク質「グルテン」の含有量が、検出可能な最低値とされる1ppm以下の米粉で認める。この米粉を使い、小麦やグルテンを含んでいない加工品も表示できる。グルテンの含有量について、第三者機関の検査を受けるのが要件だ。

 農水省は米の需要拡大へ、新たな食料・農業・農村基本計画で、米粉の国内消費量を25年度に10万トンに増やす目標を掲げるが、近年は2万トン台にとどまっている。米粉の使い勝手をよくすることで、消費量を増やしたい考え。

日本農業新聞

最終更新:3/30(木) 7:02
日本農業新聞