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新日鉄住金、店売り・鉄骨向け厚板追加値上げ。4月積みで5000円

3/30(木) 6:01配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金は、国内の店売りおよび建築鉄骨向け厚板販売価格について4月積み契約からトン5千円の追加値上げを実施する。厚板事業で適正利潤・適正マージンを確保し、再生産可能な体制を築くためで、昨年6月積み、11月積み、今年1月積みでの各5千円値上げと合わせると、今回の追加値上げでトータル2万円となる。併せて4月積み契約では、店売り分野の数量引き受けについて例月比80%減レベルの受注調整も行う方針だ。

 新日鉄住金では、再生産可能な適正利潤を得るための「マージン改善」を現下の経営課題に掲げており、その実現に向け、全品種を対象に新年度に入る4月からの追加値上げを打ち出している。
 厚板については、まずは4月契約分での店売り・鉄骨向け追加5千円値上げを決め、すでに当該の客先に対し申し入れを開始した。
 トータル2万円値上げの完遂で「昨年来の鉄鋼主原料コストアップ分の転嫁は浸透」(厚板営業部)するが、厚板事業における「顧客の品質要求に応えつつ、設備高齢化への対応など持続的な製造基盤整備を図る上での再生産可能な適正マージン確保」に向け、上期(4~9月)中でさらに5千円(昨年6月契約分から累計2万5千円)の値上げも視野に調整しているもよう。
 この早期浸透に向け、現在の市中における在庫過多状況の解消・適正化を念頭に、4月契約分の店売り向けについて80%減レベルでの受注調整も実施する。
 新年度の需要環境については「徐々にではあるが回復に向かう」(同)とみており、こうした先行きへの展望も踏まえて「強い意志をもって客先理解を促していく」(同)構え。
 店売り以外の分野についても「同様の価格レベルで値上げ交渉を行っている」(同)。

最終更新:3/30(木) 6:01
鉄鋼新聞