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“親にも言えぬ若い娘の性の悩み” 遊郭専門「カストリ書房」

3/30(木) 15:13配信

AbemaTIMES

 東京・浅草の北側にある吉原は、女性が男性にサービスするソープランドが存在する日本屈指の風俗街だ。江戸時代のはじめに幕府公認の遊郭として作られたと言われており、当時は3000人ほどの遊女が吉原遊郭に在籍。その中には数百人に1人と言われた花魁(おいらん)と呼ばれる格の高い遊女も存在した。

 その吉原の一角に「カストリ書房」という本屋がある。ここに並んでいるのは、「江戸のSEX」「赤線全集」「売春婦の性生活」といった刺激的なタイトルの本ばかり。39歳の店主・渡辺豪氏は、もともとIT企業に勤務していたが遊郭の魅力に開眼し、2015年に退職。その後、遊郭の跡地を300カ所以上訪れ、遊郭関係の書籍を発行する「カストリ出版」を設立した。そして2016年9月に遊郭を専門的に扱うカストリ書房をオープンした。

 その渡辺氏のおすすめが「昭和エロ本描き文字コレクション」だ。“描き文字”とはハンドレタリングの手法のことで、この本は日本初のエロ本の見出し部分を集めた一冊だ。中身が強烈で人気といい、例えば「親にも言えぬ若い娘の性の悩み」「女はソコが一番よわい」「夏バテしない性生活の珍アイデア」など。渡辺氏は「何かバカバカしさはありますよね。当時の人はこれを本気になって読んでいたのかと思うと、逆にかわいらしい」と笑った。

 書店利用者の6割くらいが女性で、年齢層は20代から30代が多いという。中学生や高校生も訪れるそうだ。遊郭専門書店を設立した理由について渡辺氏は「こういう文化は残そうと思わないと、全然残らないと思った。今、当時を知る人たちが高齢になっていき、当時のことを聞けなくなっていくし、本は捨てられていってしまうし、今このタイミングで誰かがやらないと、という思いがあった」。さらに「ないものを見てみたい。あるものは見れば事足りる。ないものは想像するしかないので、何かしら努力しないと」と話す。

 コラムニストの町山智浩氏は「ヨーロッパはゾーニングが厳しい。エロいところはエロいけれども、子どもが接しないようにきっちり分けている。日本の場合はずるずるとしてしまう。コンビニにエロ本があるのは、ヨーロッパ基準ではあり得ない。アメリカでもエロが完全禁止の街があったりする」と話す。

 堀潤氏は「世の中が漂白されている。明るい部分と暗い部分。ハレとケがあるから色々な文化が育まれると言われてきたが、放送でも潔癖、街に出ても潔癖、教育も潔癖」と話した。

 日本の古い大衆文化を愛し、それを形として残そうと奮闘する渡辺氏だが、今後については「今までは活字の文章だけだったが、今後は映像とか画とか写真とかイラストレーション。活字以外のものを作りたい」と語った。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

最終更新:3/30(木) 15:13
AbemaTIMES