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8人犠牲の雪崩事故「現場は吹雪」 山岳救助隊が直後の様子語る

3/30(木) 15:34配信

AbemaTIMES

 栃木県那須町で大田原高校の高校生と教諭ら8人が雪崩で死亡した事故で、事故が起きる前から現場は前が見えないほどの吹雪だったことが学校関係者への取材で分かった。

 那須町のスキー場で起きた雪崩は、雪をかき分けて進む「ラッセル」の訓練中に起きた。訓練には栃木県内の7つの高校の生徒が参加していたが、雪崩が起きる前から現場は前が見えないほどの吹雪だったことが参加した高校の教頭による証言で分かった。

 訓練に参加していた別の高校の教頭は「実際の雪崩の音はそんなに聞いていなくて、気が付いたら目の前が真っ白になっていた。(雪崩で)10メートルくらい流された」と当時の状況を語る。

 現地に連絡役として入った那須山岳救助隊・大高登さん(89)は、「(現場に着いて)雪崩の跡を見たら手足が見えた。それで『ここです!』ということになって『おぉー!』って声掛けたら返事があったので、一生懸命かき出して2人を助け出した。『まだこの中にいます』と言われたので、また声を掛けながら掘り始めたら雪の中から声が聞こえた」と、雪崩直後の厳しい救助活動の様子を語った。

 大高さんは発生直後に連絡役として救助活動に参加し、現場から入った情報を消防や警察に伝えていた。大高さんによると、当時は吹雪で視界が悪く、歩くのも困難な状況だったという。

 警察は、訓練を決行した判断に誤りがなかったかどうか調べている。一方、生徒ら8人が亡くなった大田原高校では3月29日朝から、全校生徒と保護者を対象にした事故の説明会が開かれた。

 亡くなった鏑木悠輔さん(17)の友人は、「絶対、帰ってくると本当に思っていた。自分が何もできなくて情けない」と、苦しい胸の内を語った。

 29日、大田原高校の植木洋一校長らが会見に臨み、植木校長は「あってはならない痛ましい事故になってしまい、心からおわびする」と謝罪し、「亡くなられた方の冥福をお祈りするとともに、今後調査が進んでいくので、その調査に誠意をもって協力していきたい」と述べた。

 山岳部顧問・猪瀬修一教諭は「こういう事態になったことを反省しなければならない」と謝罪した上で、高校生がビーコンを持っていなかったことについて、「かなりきつい冬山の登山には必須であるが、高校生における春山安全講習会のときには、そういうところには基本的に行かない。なので、ビーコンというものを所持して講習会を行うことは、全国的にも行われていないというのが私の認識」と説明した。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

最終更新:3/30(木) 15:34
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