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「第二の地球」にもう驚かない? 変わる系外惑星発見の意味

3/31(金) 19:00配信

THE PAGE

 2月23日、地球と似た惑星が見つかったというニュースをNASA(アメリカ航空宇宙局)が発表しました。しかし、もうあまり驚かなくなった方も多いのではないでしょうか。一昔前では大騒ぎになったこの手のニュースも、近年は見慣れたものになりました。それはきっと、「地球の他に、宇宙に生命が存在できる環境はなさそうだ」という認識が、「生命が存在できる環境はあるに違いない」と大きく変わったからでしょう。近年、宇宙生命の探査は太陽系の「内」と「外」でそれぞれ、生命の存在を期待できる成果が続々と発表されています。

 ここでは、太陽系の外の生命探査を、今回のNASAのニュースも含めて取り上げたいと思います。

1930年代から始まった「第二の地球」探し

 太陽系の外にある惑星を「系外惑星」といい、生命がいるのではないかと注目されています。地球は太陽の周りを回る天体です。太陽のように自ら光っている天体を恒星とよび、その周りを回っている天体を惑星と呼びます。地球は太陽という恒星の周りを回る岩石でできた惑星ですが、今回は恒星の周りを回る系外惑星が話の主役です。

 昔の人は、夜空に輝く星を見上げ、「あそこにも自分たちと同じような生命がいるかもしれない」と思いをはせました。しかし、夜空に見える星の一つひとつは太陽と同じように自ら光り輝く恒星であり、とても生命が生きている環境ではありませんでした。

 けれども、さらに思いをめぐらせ、「もしかすると、恒星を回る地球のような惑星(系外惑星)があり、生命が存在しているかもしれない」と、考えました。ところが明るい恒星の近くにある、小さくて暗い惑星を見つけるための観測技術がなく、系外惑星を見つけようと試行錯誤するも失敗が続きます。

 1930年代以降に始まった系外惑星探しですが、1970年代以降の技術の発達で発見の期待が高まりました。そして1995年、地球から約50光年離れたペガスス座51番星で初めて系外惑星が発見されました。発見された惑星は太陽系で例えると、水星よりも太陽から近い位置にあるにもかかわらず、木星を半分くらいの重さにした惑星です。表面温度が1000度を超える木星規模の惑星という特徴から「ホット・ジュピター」と呼ばれます。これ までの太陽系の常識では考えられない、研究者の想像を越えた惑星が宇宙には存在していました。

 このノーベル賞級の発見によって、私たちは系外惑星という新しい世界を知ったのです。そして同時に、宇宙生命を系外惑星に探す、ということが夢物語ではなくなりました。

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最終更新:4/6(木) 5:47
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