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昭和アルミニウム缶、タイ飲料大手と製造合弁

3/31(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 昭和電工グループの昭和アルミニウム缶(社長・田代泰氏)はアルミ缶製造でタイに進出する。タイ飲料メーカーのカラバオ社(社長・サティアン・セータシット氏)と共同で製造・販売会社を設立し、総額約60億円を投じて年10億缶規模の工場を建設。カラバオ社のエナジードリンク向けに販売する計画で、18年10月の稼働を目指す。30日、昭和電工が発表した。

 17年4月に設立予定の合弁会社(社名未定)は資本金7億バーツでカラバオ社が74%、昭和アルミニウム缶24%、昭和電工2%それぞれ出資する。首都バンコク近郊(チャチューンサオ県バーンパコン郡)のカラバオ社の充填工場に隣接するかたちで建設する。新工場には、年産能力10億缶の缶体ラインを1ライン導入するほか、将来同様のラインをもう1ライン導入できるスペースを確保している。缶蓋は昭和アルミ缶のベトナム子会社ハナキャン社が供給する。
 昭和アルミ缶はベトナム北部のハナキャン社を14年に子会社化して以降、17年2月には中部に第2工場の建設を決定するなど積極策を展開。ベトナムに続く新興国市場の参入を検討していた。合弁相手のカラバオ社は、タイ国内向けはビン製品を主流としているがカンボジアなどの輸出製品にアルミ缶を採用している。このアルミ缶製造を内製化することで、安定供給体制の構築とコスト競争力の強化を検討しており、両者の狙いが一致し合弁事業の展開が実現した。
 昭和アルミ缶にとってタイはベトナムに続く2カ国目の海外拠点。ベトナムではビール市場中心の販売だったが、カラバオ社と組むことでソフトドリンク市場への足掛かりを得たことになる。また東南アジア経済の中心的に位置するタイに拠点を置くことで、情報収集面でのメリットも生かすことが可能となり、さらなる海外展開も視野に入る。
 カラバオ社は2001年に設立したタイ・バンコクに本社を置く飲料メーカー。主力製品のエナジードリンク「カラバオ」はタイ2位(シェア2割)、カンボジア首位(同65%)に位置するなど東南アジアで存在感を有する企業の一つ。直近では英国プレミアリーグの強豪チェルシーフットボールクラブとパートナーシップ契約を結ぶなどブランド戦略を進め、東南アジア各国や英国で販売を伸ばしている。

最終更新:3/31(金) 6:01
鉄鋼新聞