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もうすぐ入園・入学!子どもの友達づくり、保護者はどのようにサポートすべき?

3/31(金) 14:00配信

ベネッセ 教育情報サイト

新学期を迎えしばらくたっても、お子さまから新しいお友達の名前が出てこないと、ついつい保護者は心配してしまいがちです。ソーシャルスキルがご専門の筑波大学教授の相川充先生に、お子さまの友達づくりを保護者はどのようにサポートすべきか、お話を伺いました。

心配しすぎは禁物! まずは見守って

新学期になると、お子さまに新しいお友達ができたかどうか心配になる保護者のかたは多いと思いますが、まずは温かく見守ってほしいですね。お子さまなりに新しい環境に慣れようと奮闘している最中ですから、保護者から学校のことを問いただすのではなく、お子さまからの話を待ちましょう。ただし「いつでも話を聞くよ」という態度を示してあげてください。

もしも、お子さま自身が人間関係につまずきを感じ保護者に助けを求めた時、あるいは様子がいつもと違うと思った時には声をかけ、お子さまから教えてもらうつもりで話を聞きましょう。そして具体的なソーシャルスキル(人付き合いの技術)を教えてあげていただきたいと思います。お子さま自身が目標や目的を感じた時に、ソーシャルスキルを身に付けると非常に効果的だからです。事例を挙げてご説明しましょう。

~こんな時にどうアドバイスする!?~
親友とクラスが分かれ、新しい友達ができるか不安なA君の場合。

1)新学期はみんな不安だと伝える
クラス替えがあるのは仕方がないことです。また、A君以外にも友達と離ればなれになってしまった子もいることも伝えてあげましょう。そんな時は新しい友達をつくるチャンス、いろいろなタイプの人と友達になれるかもしれないよという希望を伝えてあげるとよいですね。

2)具体的なソーシャルスキルを教える
次に、どんなことをしたら、新しいお友達ができるか、お子さまと話し合って考えてみましょう。保護者から、「こんなことをやってみるといいと思うけど、どう思う、使えると思う?」と提案しながら、お子さまが実践できそうな方法を話し合って見つけましょう。この事例の場合なら、下記のような具合です。

●まずはあいさつしてみる
あいさつは、まだ友達じゃない子にも自然に声をかけることができるからです。できれば、あいさつの前後に相手の名前をつけるとよいですね。

●相手の様子を言葉にする
自分のことを話すのは難しくても、相手の様子を言葉にするのは意外と楽にできるかもしれません。「僕と同じボールペンだね」「その服、いいね」などの短い言葉でOKです。自分のことを言われると、相手は受け入れやすく、話のきっかけになるはずです。

3)モデルを見せて、練習をしてみる
お子さまが実践できそうな方法が見つかったら保護者がやって見せたり、「となりの○○ちゃんだと思って練習してみよう」と提案したりしてみましょう。

4)振り返る
お子さまが学校から帰ってきたら「声をかけられたかな?」などと聞いて、結果を一緒に振り返りましょう。一回でうまくいかなかったら別の方法を考えて、また実践しましょう。

お子さまにとって、保護者が自分の悩みの相談に乗ってくれるというのは、とても大きな意味を持ちます。すぐに解決できなくても、「親が一緒に考えてくれる」と思えると、それだけで安心できるからです。注意したいのは、「そんな小さな声ではダメでしょ」「どうしてできないの」といった否定的な言葉を使ってしまうことです。ささやかなことでも、できたことをほめてあげます。たとえば声が小さすぎてうまくいかなくても、友達に声をかけられたことをほめてあげます。そのあとで「友達に聞こえる声を出せば、うまくいくよ」と前向きの言葉を添えて、具体的なやり方を伝えます。お子さまが今、できる範囲のことを、お子さまの立場で考えてあげたいですね。

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