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婦人科疾患は「気のせい」じゃない、英議員連盟が改善要求

4/1(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 英国で、罹患(りかん)者の多い婦人科の病気と診断された女性患者の半数近くが、その前にかかりつけ医から「何もかも気のせい」と繰り返しあしらわれている実態が、国会議員らの調べで明らかになった。

 女性の健康を考える超党派議員連盟(WHAAPG)はこのたびまとめた報告書で、医師らは女性特有の問題に対しては、尊厳や敬意を欠いた対応に陥りがちだと指摘している。

 女性患者の中には、痛みの症状が何年も続いているにもかかわらず、かかりつけ医は「どこも悪くない」と繰り返すばかりで、「気が変になりそう」だったと答えた人もいたという。

 英国人女性のうち約200万人、つまり10人に1人が子宮内膜症に苦しんでいる。子宮内膜症は、子宮内膜の組織が子宮外で増殖する病気で、出血や腹痛を伴い、不妊の原因になることもある。

 調査に協力した女性2600人のうち、婦人科の専門医の紹介を受ける前にかかりつけ医の診察を10回以上受けたと答えた人々が40%に上り、3人に1人は別の医師にセカンドオピニオンを求めざるを得なかったという。

 回答者の3分の2以上が、かかりつけ医からはほとんど情報を得られず、インターネット上に救いを求めなければならなかったと回答。また子宮内膜症や子宮筋腫を患っていた約8人に1人が、正確な診断を受けるまでに1~2年待たされたと訴えていた。

 オックスフォード(Oxford)在住で、子宮内膜症を患っている女性(23)は、「正確な診断に加え、治療法のあらゆる選択肢に関する情報を得られるまでひどく苦しみました」と明かした。

「時には負け戦に臨んでいるような気もしました。症状を訴えても必ずしも信じてもらえず、全部気のせいとほのめかされたこともしばしばです」

 WHAAPGの代表を務めるポーラ・シェリフ(Paula Sherriff)議員は、「聞いた話の一部には衝撃を受けた」と話している。シェリフ議員自身も、子宮内膜症の発症後に感じた痛みを「我慢するしかない」と言われた経験がある。「女性の50%近くが、尊厳と敬意のある対応を受けたと感じていない現状はひど過ぎる」と批判した。

 WHAAPGは、かかりつけ医は子宮内膜症の診断に特化した訓練を受けるべきであり、また各診療所は女性に対し、婦人科疾患の症状や治療法をまとめた書面での情報を提供すべきだと提言している。

 さらに、女子中高生でも異常な症状と普通の生理とを区別できるよう、より良い教育の推進を求めている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:4/1(土) 10:00
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