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エイプリルフールに考える。人が嘘を信じるワケ。そして騙されないように気をつけることは?

ホウドウキョク 4/1(土) 0:00配信

4月1日はエイプリルフール。“嘘ニュース”が世界中で問題となる中、この日ばかりは様々なメディアから「ウソ」が出されるだろう。

【写真】社会心理学者の渋谷昌三氏

人は詐欺で騙されたり、つい知人の嘘を信じてしまったりすることがある。そこにはどんな理由があるのだろうか? 社会心理学者の渋谷昌三氏に聞いた。

プロの手にかかれば素人は間違いなく騙される

--なぜ人間は、騙されてしまうのでしょうか?

人間には、基本的に何らかの欲求があって、それを手に入れるために行動します。そう考えると、例えばお金に関心のある人は「お金にまつわる話」に食い付いてしまう。その欲求があるので、まず話を聞こうとします。

すると詐欺などの場合は、相手が説得(騙す)のプロなので、プロにかかれば大抵の人が騙されるのは当然でしょう。こちら側が「話を聞く」ことでプロの土俵に乗ってしまう。これが間違い。そして欲求がなければ、そもそも騙されるキッカケにもならないのです。

心理学的には、このテクニックを説得的コミュニケーションと言うのですが、説得をするためのやり方はいろいろ研究されているんですね。素人がプロと対峙してしまえば、騙されてしまうのはやむを得ないところがあります。

--ですが「自分は騙されない」と意思を持っていたら、大丈夫そうですが

テクニックの巧さにもよるのですが、相手が話に乗ってさえくれれば、説得の研究だとOKなんですよね。返事をしてくれれば、その後はプロの手でうまく相手を説得できることがわかっています。

1番の問題は、「相手が話す内容に関心がある」という欲求です。 よく警察でも、個別訪問の詐欺被害に遭わないように「すぐ断る」「話を聞かない」と注意喚起をしていますよね。それはこのような理由があるからなのです。

知人の嘘を信じてしまうのは、信頼関係があることが原因

--詐欺などで騙されるときの心理はわかりました。では、騙すプロではない知人の嘘を信じてしまうのはどうしてですか?

まず、心理学的に厳密に言うと、騙すつもりがなくて事実と違うことを話して、相手が信じてしまうことは「嘘」ではないんですよ。でも、知人の言う本当でないことを信じてしまうことはありますよね。

それは関係性の問題となります。こういう「嘘」は、親しい人同士、もともと信用している人でやる場合が多いはず。「信頼している人の言うことだから」と、素直に信じてしまうのは当然の心理なのです。

そしてもうひとつとして、「嘘の内容がもっともらしい」「信憑性がある」と信じてしまいやすいです。例えばダイエット食品の広告で、「医学博士の〇×さんが勧めています」みたいな宣伝がありますが、こう表現すると本当でなくても信憑性が増すのです。友達に嘘をつくときも、前段階として「あの雑誌に載っていたんだけど」などと振っておくと、相手が信じる可能性は高くなります。

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最終更新:4/1(土) 0:00

ホウドウキョク