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減量したければ食事中の氷水とストローは厳禁、英心理学者が提言

4/1(土) 12:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 健康的な食生活は、ストローや氷水をやめる、食器の色を変えるといった、簡単な工夫で実現可能だ──英オックスフォード大学(University of Oxford)の心理学者がこう提言している。

 同大のチャールズ・スペンス(Charles Spence)教授は、健康的な食習慣につながる錯覚を脳に与えるちょっとしたこつを用いれば、消費カロリーを減らしても満腹感は得られると考えている。

 食の楽しみは、感情に左右されるところが大きいと主張するスペンス教授は、食事の香りと食感を高めることで、脳が十分食べたという信号を楽に出すよう促せばよいと提案している。例えばストローを使用すると、飲み物の香りはほとんどしなくなり、飲み過ぎてしまう恐れがある。同様に食事中によく冷えた水を飲むと、味覚がまひして食べ過ぎにつながりかねない。

「食べ物から受ける感覚が大きければ大きいほどよい」というスペンス教授は、「香りや食感が強いと、脳が満腹したと認識する助けになる。ストローで飲むのは厳禁。食の楽しみの大半は、鼻腔(びくう)経由での嗅神経への刺激から得られるものなのに、ストローはそれを全部奪ってしまう」と説明している。

「食べ物の香りを頻繁に嗅ぐよう心掛けるべき。何と言っても、食べる楽しみの大部分は香りを味わうことにあるのだから。間違っても、食事と一緒に氷水は飲まないように。味蕾(みらい)がまひしてしまうのは言うまでもない」

「北米で糖分が非常に多い食べ物が好まれるのは、食事中に飲む冷たい水が一部関係している可能性があると示唆する研究者もいるほどだ」

 さらにスペンス教授は新著「ガストロフィジクス(Gastrophysics、原題)」の中で、小さめで、しかもできれば赤い皿で食べるよう促している。普段より2倍の大きさの皿で食べると、食事量が無意識に40%増えるという研究結果もある。一方赤色は脳内に回避信号を引き起こし、空腹感を抑制する。

 また、テーブルではなく膝の上に置いた重いボウルから食べることも脳に錯覚をもたらし、食事量は通常よりはるかに少なくなる。食器の重みのせいで、実際より多くの量が入っていると勘違いするからだという。

 スペンス教授は、ゆっくり時間をかけ、集中して食事をするには、もちろんテレビも消さなければならないと強調する。

「過食という観点から最悪なことの一つが、テレビをつけたまま食べることだ。テレビがついていないときよりも、ついているときの方が食事量が15%増えるという統計があるのもうなずける。そもそもわれわれが食べ物からの刺激に注意を払わないことにこそ、落とし穴はある」

 スペンス氏はこの他にも食べ過ぎを防ぐ工夫として、ひと切れのサイズを小さめにする(ピザやケーキなら4等分ではなく6等分する)、一人で食べない(友人や家族が一緒ならより健康的な食べ物を選ぶ)、耳からのスパイスをプラスする(BGMを変えれば甘みや塩気が増すことも)、といった点をアドバイスしている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:4/1(土) 12:00
The Telegraph