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「百工比照」見て触れて 金沢美大、ギャラリー完成

4/1(土) 1:45配信

北國新聞社

 金沢美大の所蔵美術品や卒業、修了制作品などを市民に公開する美術工芸研究所ギャラリーが学内に完成した。「平成の百工比照(ひゃっこうひしょう)」として国内各地から収集した貴重な工芸資料に触れることのできるコーナーも設けた。11日から開室記念展(北國新聞社後援)が始まり、市民に工芸の魅力を体感してもらうとともに、学生の研究や技術向上につなげる。

 ギャラリーは、本館棟向かいの図書館棟2階の一室を改修した。面積約191平方メートルの部屋を、約100平方メートルの所蔵作品展示コーナーと、約91平方メートルの「平成の百工比照」展示・閲覧コーナーに分けた。

 金沢美大は加賀藩5代藩主前田綱紀が集めた工芸標本「百工比照」にならい、2009年度から現代版の百工比照の作成に取り組んでいる。金工や漆工、染色、陶磁の4分野の資料約5600点を有する。ギャラリーでは箱に入った資料を棚や壁面に並べるだけでなく、輪島塗や九谷焼などの一部の製品見本には触れることができる。

 所蔵美術品は昭和40年代から収集、寄贈された絵画、彫刻、工芸など多彩な約5千点があり、OBの作品約900点もある。

 金沢美大には、温度や湿度を調整、管理できる空調を整備したギャラリーがなく、収蔵庫に眠ったままの美術品を市民に公開するためギャラリーを新設した。 11日~6月3日の開室記念展は「精選 金美の美~美大収蔵の名品たち~」と銘打ち、洋画家鴨居玲(かもいれい)の油絵、高い細工技術で作られた明治期の金工作品など約50点を並べる。

北國新聞社

最終更新:4/1(土) 1:45
北國新聞社