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【羽生の逆転V採点詳細】ほぼ究極、構成点で圧倒、ライバルには伸び代も

4/2(日) 14:00配信

デイリースポーツ

 「フィギュアスケート・世界選手権」(1日、ヘルシンキ)

 羽生結弦(22)=ANA=が男子フリーで歴代最高となる223・20点をマークしSP5位から3季ぶり、日本男子では初となる2度目の優勝を果たした。圧巻の演技を見せつけたが、具体的にはどのような点がライバルたちに勝っていたのか。採点表をもとに振り返る。

【写真】羽生がヘルシンキで見せた圧巻の演技

 まず、大きく差をつけたのは構成点だった。スケーティング技術、要素のつなぎ、身のこなし、振り付けや構成、曲の解釈という各項目で採点を受けるが、羽生は97・08点を獲得した。構成点だけを見ると、5位のパトリック・チャン(カナダ)が94・92点、4位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は転倒があったものの94・52点、2位の宇野昌磨は94・42点と続いたが、金博洋(ボーヤン・ジン=中国)は86・0点と水をあけられている。ネーサン・チェン(米国)は84・78点で、羽生との差は12・3点。これは4回転フリップの基礎点に匹敵する。

 構成点はまとめて「表現力を評価する」と言われることもあるが「スケーティング技術」という言葉にもあるように、足さばきや姿勢といった技術に裏打ちされた面も採点化されている。いわゆる表現力に加え、こうした面が羽生の強みであることは数字に表れている。

 もちろん技術点にも違いはある。基礎点上、羽生の最大の得点源は後半に配置している4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプ。ここを今季初めて成功させただけではなく、2・43点の出来栄え点を加えた。残りのジャンプも8本中7本で2点台の出来栄え点で、ほぼ究極に近い完成度だと言える。さらに上を目指すとなると、新たな4回転ジャンプを入れる必要がありそうだ。

 ネーサンは冒頭の4回転ルッツで転倒した後、合計6回、4回転ジャンプに挑戦したが、4回転サルコーでの転倒、予定を変更して挑んだ4回転トーループ-3回転トーループでバランスを崩すなど出来栄え点でのマイナスが大きかった。

 ネーサンは四大陸選手権では冒頭に4回転ルッツ-3回転トーループを成功させ20・33点(今回の冒頭はルッツ単体となり9・6点)をマークしている。同様のパフォーマンスを出せれば、羽生との差は一気に縮まる。また金博洋は4本の4回転を成功させているが今回の出来栄え点は冒頭のルッツ以外は1点台。3回転ジャンプも含め、それぞれの完成度に磨きをかける伸び代はある。

 宇野は3回転ルッツで踏み切りが明確でないとして「ノットクリアエッジ」と判定された。構成点の高さから、羽生を上回るには新たなジャンプや技の出来栄えを高めていく必要がある。いずれにせよ、SPとフリーの両方をそろえることや、細かなミスをどこまで減らせるかが平昌五輪の金メダル争いを分けそうだ。

 【上位選手の得点()内はSP/フリーの順】(単位は点)

(1)羽生結弦 321・59(98・39/223・20)

(2)宇野昌磨 319・31(104・86/214・45)

(3)金博洋  303・58(98・64/204・94)

(4)ハビエル・フェルナンデス 301・19 (109・05/192・14)

(5)パトリック・チャン 295・16(102・13/193・03)

(6)ネーサン・チェン 290・72(97・33/193・39)

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