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「早く犯人捕まえて」 現場広範囲、車使用か 我孫子女児遺体発見から1週間

4/2(日) 11:24配信

千葉日報オンライン

 千葉県我孫子市北新田の排水路脇の草むらで3月26日にベトナム国籍の松戸市立六実第二小学校3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体で見つかってから2日で1週間。いまだ犯人像は見えない。我孫子・松戸東署合同捜査本部では、遺体と所持品が見つかったそれぞれの現場が、利根川を挟み茨城県までの広範囲にわたっていることなどから、犯行には車が使われていたとみて、犯人の割り出しを急いでいる。人懐こく明るかったリンさんは近所でも評判だった。父親のレェ・アイン・ハオさん(34)は「早く犯人を捕まえてほしい」と願う。

◆FBで呼び掛け

 リンさんは修了式だった3月24日午前8時ごろ、松戸市六実5丁目の自宅を出て、直線距離で約600メートルの小学校に向かった。ハオさんが家を出るリンさんを確認していた。また、自宅には防犯カメラが設置されており、リンさんの姿も映っていた。

 しかし、リンさんは登校せず行方不明に。捜査本部によれば、通学路の防犯カメラにはリンさんの姿はなく、家を出てすぐに何者かに連れ去られた可能性がある。

 学校は同8時40分ごろ、リンさんが登校していないとハオさんに連絡。ハオさんは同11時半ごろ、近くの交番を通じて松戸東署に捜索願を出した。県警はすぐにリンさんの捜索を開始。遺体が見つかる前の26日早朝にはヘリコプターを使うなどして周辺を捜した。松戸市も安全安心メールで情報提供を呼び掛けた。

 弟(3)とベトナムに帰省していた母親のグエン・ティ・グエンさん(30)もフェイスブック(FB)を使い情報提供を呼び掛けたが見つからず、リンさんは26日午前6時45分ごろ、釣りに来た男性により、我孫子市北新田の排水路脇の草むらで死亡しているのが見つかった。

◆県境の橋は3本

 捜査本部のこれまでの調べでは、茨城県坂東市の利根川河川敷で、27~29日にかけてリンさんのランドセルや、女児用の衣類、筆箱などが広範囲で見つかっている。

 河川敷は遺体発見現場から約20キロ離れており、犯行には車が使われた可能性が高い。松戸市から北上して我孫子市、茨城県坂東市と車で移動した可能性もあり、捜査本部では、通学路周辺だけでなく、遺体とランドセルなどが見つかった二つの現場周辺のコンビニなどの防犯カメラ映像の解析を進めるとともに、茨城との県境に架かる3カ所の橋を不審な車両が通行していなかったかなどを調べ、犯人の割り出しを急いでいる。

 司法解剖の結果、リンさんの死因は「窒息死の可能性」。捜査関係者によると、首には絞められたような痕や、頭部にも殴られたような傷が、手首に押さえ付けられたような痕があったという。

◆早期逮捕願う遺族

 遺族の代理人弁護士によると、父のハオさんは「早く犯人を捕まえてほしい」と強く願っているという。遺族は2日にもベトナムに帰国したい意向。