ここから本文です

イケアに行った夫婦が必ず口にする? よくある8つのせりふ

4/2(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Christina Hopkinson】
 スウェーデンの家具販売大手イケア(IKEA)の六角棒スパナが「引退」するという──家庭内の平和という意味では朗報だが、離婚弁護士にとっては残念な知らせかもしれない。

 フィエルボ(Fjallbo)シリーズのラップトップテーブルの組み立て説明書を見ながら、パーツAをパーツBにねじり込むには一体どうすればいいのかと悪戦苦闘したことのある人なら分かるはずだ。イケアの家具は、商品名を発音する以上に組み立てが難しい。

 六角棒スパナを使って自分で組み立てるタイプの家具が今後、ジグソーパズルのように簡単にはめ込む家具に差し替えられるという。ただテーブルは楽に組み上がるようになったとしても、イケアの「魔宮」で緊張に顔を引きつらせた買い物客が挫折する要素は依然数多く残る。

1. 「そもそも入り口はどこ?」

 イケアは虹のようだ──青と黄色の巨大店舗は幹線道路からも見えるのだが、虹の麓には決してたどり着けない。吹きさらしの工業団地内を車で回り続ける羽目になり、口論はあの大きな買い物袋を手にする前から始まる。

2. 「方向音痴」

「ショールーム」と「マーケットホール」はどう違う? 前者はただ見るだけ、後者では商品を手に取ってカートに入れていくことができる。だがそれは、5キロにわたる全行程を歩き切り、子ども部屋エリアの前を3回は通り過ぎないと分からない。どうしてあの額を取っておいてくれなかったの、ずっと前のセクション41eで頼んだのに?

3. 「今度は自分で見て。私はもう見尽くした」

 その先には3つめの、さらに恐ろしい空間が待ち受けている。セルフサービスエリアだ。イケアいわく、ここは「イケアのお客様参加型アプローチの重要な部分」なのだとか。まるで劇場で観客が参加するお楽しみ時間のようだ。

 天井の高さは約30メートル、長い通路脇に「801.286.98」といったラベルが貼られた段ボール箱が並んでいる。閉塞(へいそく)感に襲われ、頭がくらくらしてくる──水中に潜ったかように、1分後には窒息しそうになる。脱出方法を口々に叫び始めたところで、会計を済ませた白い洗面台をカートに入れ忘れたことが判明する。

4. 「君がメモしていると思っていたのに」

 無料でもらえるあの芯先の丸い小さな鉛筆で、夫婦のどちらかが、収納ユニットを作るのに必要な11パーツの品番を書き留めたはずだ。だが家に帰ってから、引き出し前部は1つではなく2つ必要だったことに気付き、互いを責め合うことになる。

5. 「ミートボールを買って何とかして」
 店内の託児所に預けておいた子どもたちを迎えに行くと、ボールプールの奥底に埋もれて姿が見えず、誘拐されたのではないかと心配になる。子どもたちはタイミングを仕込んだように泣き始め、夫婦はもめ始める。一体誰のせいなんだ、泣きやませるためミートボールを食べに行かせるのはどちらだ?

6. 「私たちどうしてしまったの?」
 寝室エリアでは、若くてアツアツのカップルがマットレスの上をごろごろしながら、弾力性をチェックしている様子を横目で見てしまう。夫婦は、自分たちのベッドは「活動」のためではなく寝心地を重視したものだと改めて思いながら目配せし、どちらかが不機嫌につぶやく。「どうしてもうあんなふうに情熱的になれないんだろうね?」

7. 「いまいましいカートに気を付けて」
 イケアでは、横枠のない台車のようなカートに段ボール箱を積んでいく。誰がデザインしたのか知らないが、足首を狙うサディストであるのは間違いない。デザイナー本人がその場にいない以上、代わりに皮膚をがりっと引っかいた間抜けな配偶者に罵声を浴びせる。

8. 「ここから出して。今すぐ!」
 やっと帰れる。今回も何とか生還したが、テレビドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界(Stranger Things)」のどんでん返しのように、いったんはまり込んでしまうと脱出は不可能に近い。出口と書かれた標識をたどっているのに、巨大駐車場という地獄の第7圏からは永遠に抜け出せない。後部座席には要りもしないキャンドルホルダーやサラダボウルの山、車内にかすかに漂うミートボールの匂い。もう絶対来ない。と毎度思うはずなのだが…【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デイリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。
「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:4/2(日) 10:00
The Telegraph