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オーラル、キュウソ、フレデリック、宇宙人が激突! 列伝アジアツアーが台湾で閉幕

4/3(月) 18:15配信

エキサイトミュージック

スペースシャワーTVをはじめ、様々な事業を展開する株式会社スペースシャワーネットワークは、アジア各国の現地でアジアの人たちと新しいコンテンツを作り出すエンターテイメント・カンパニー、株式会社MCIPとの共同主催で、ライブツアー『SPACE SHOWER RETSUDEN ASIA TOUR 2017 powered by MCIP』を開催した。

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出演アーティストは、過去に『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR』に出演し、めまぐるしい活躍を見せている THE ORAL CIGARETTES、キュウソネコカミ、04 Limited Sazabys、フレデリックの4組と、公演各地のアーティストに、宇宙人(Cosmos People)、electric.neon.lamp、Desktop Error、Gym and Swimがラインナップ。3月14日(火)タイ・バンコク公演を皮切りに、3月16日(木)シンガポール共和国公演、3月31日(金)台湾・台北公演と、各国・地域のライブハウス3ヶ所を廻り、大盛況のうちに幕を閉じた。

◆3月31日(金)台湾 台北公演ライブレポート
若手バンドにとっては登竜門、音楽ファンにとっては新しい音楽の発掘の場として毎年熱いライブを提供し続けてきた『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR』が2017年で開催10周年。これを記念して、初のアジア公演ツアー『SPACE SHOWER RETSUDEN ASIA TOUR 2017 powered by MCIP』がタイ・バンコク、シンガポールに続き台北でファイナルを迎えた。最終日はTHE ORAL CIGARETTES、フレデリック、キュウソネコカミ、宇宙人(Cosmos People)という日本のバンド3組と台湾のバンド1組が熱いライブを繰り広げた。

小雨が降り続ける台北の夜、ドアオープン前1時間から会場のLegacy Taipeiには多くのファンが待ちきれない様子で列を作っていた。今回初めての列伝ツアー in アジアということで、ライブ会場後面にはスペースシャワーTVのコンテンツや、今までの列伝ツアーの10年の歩みを紹介したパネル展示が。この10年の間に様々な歴史と伝説が生まれたことを改めて実感させられた。

照明が暗くなり、「リリリピート」のイントロが流れ始め、三原健司(Vo,Gt)の「フレデリック台湾開始」という声とともに3人が登場。待っていましたとばかりに踊り始める台湾のファン、1曲目から盛り上がりは最高潮だ。さらに健司と三原康司(Ba,Cho)の2人の歌声が絡み合う「KITAKU BEATS」「ナイトステップ」へと続いていく。4曲目の「ディスコプール」で台北のライブハウスをまさにフレデリック式ディスコハウスへと変えていく。赤頭隆児(Gt)が微笑みを浮かべながら演奏する姿から、楽しくて仕方がないという様子が伝わってきた。健司が「日本の音楽が素晴らしいと台湾の人に伝えたい」と中国語で問いかけると、大歓声で応える台湾の観客。そこから「オワラセナイト」「オドループ」と一気に駆け抜ける。驚いたことに台湾ファンはこの2曲のダンスも完璧にこなしていた。ラストの「オンリーワンダー」まで観客を休ませずにリズムを走らせた3人。これ以上最高のトップバッターがいるだろうか。

何が起こるか分からないキュウソネコカミのステージは「ビビった」からスタート。ヨコタシンノスケ(Key,Vo)が台湾ファンを煽り、それに応えるように会場全体が飛び跳ねる。その勢いのまま「MEGA SHAKE IT!」へ。3曲目の「ファントムヴァイブレーション」でも観客と「スマホはもはや俺の臓器」とコール&レスポンスを決めるあたりはさすが。次の「GALAXY」ではメンバー全員が汗だくになりながら、ロマンチックなメッセージを届けた。

日本のライブではおなじみの「DQNなりたい、40代で死にたい」内の「ヤンキー怖い」の大合唱もこの日は「ウォーパーリョウマー」と中国語Verに。そして曲中ヤマサキセイヤ(Vo,Gt)が客席にダイブし観客の上を歩いて行く。客席の中から「今日はありがとう、台湾でも一緒に踊ってくれる人が多くて驚いた、またここに戻ってくる!」と力強い言葉。そして「ハッピーポンコツ」と続き「お願いシェンロン」で手作り筋斗雲のボードに乗って爆笑の渦の中メンバーはフェードアウト。彼らは世界のどこでもきっと同じように全身全霊のキュウソにしかできないパフォーマンスを続けていくのだろう。

「みなさん、台湾の宇宙人です」という小玉(Vo,Key)のかけ声の後「Rudderles」の演奏とともに登場したメンバー3人。地元台湾ということで、曲が始まると手拍子が自然発生する。小玉がステージを駆け回りながら歌い、アークェイ(Gt)と方Q(Ba)がダンサブルでキャッチーな音を作り上げ観客のテンションをどんどん上げていく。

「Offline Friend」を歌い上げた後「中国語、大丈夫ですか? 私の中国語けっこううまいでしょ」と台湾ファンに語りかけ沸かせる小玉。ライブ定番曲「高雄に行かなきゃ」を会場全体で合唱をし、日本語で「あなたは ~And You~」を歌い上げる。小玉の日本語の歌は言われない限り外国人とはわからないくらいうまい。軽快な音楽に合わせてメンバー3人も笑顔で体を揺らす。5曲目の「Alone Together」が終わると小玉が「今年も日本でたくさんのライブをする!」と宣言。そして「Move Forward」「一緒に走ろう」と前向きなメッセージソングを届けた3人。聞き終わったあとの爽快感がたまらない、そんなステージだった。

ラスト4組目はTHE ORAL CIGARETTES。「Are you ready?」という山中拓也(Vo,Gt)の声ともにステージが華々しくスタート。「狂乱 Hey Kids!!」「CATCH ME」で観客の熱気をどんどん上げ、「Everybody かかってこい!」という煽りと共に「カンタンナコト」へ。山中拓也の痺れるような歌声と骨太なロックサウンドがライブ会場を異次元の世界に連れていく。3曲一気に演奏が終わると、「今夜は最初の台湾公演、これからも台湾と日本はいい友達でいましょう」と山中が中国語で語りかけた。

そこから「DIP-BAP」「気づけよBaby」「起死回生STORY」と息をつく暇もなく演奏が続く。観客の盛り上がりを観て山中は「台湾最高! 言語が違っても音楽で通じ合える、ありがとう」と頭を深々と下げた。「5150」で再び会場全体のボルテージをマックスにし、フィナーレは胸にしみる「エイミー」。「次は台湾でワンマンライブがしたい!」という言葉を残して、オーラルの演奏は幕を閉じた。瞬く間に台湾人の心を掴んだ圧巻のライブパフォーマンス、列伝ツアー inアジアのトリを飾るのにふさわしいステージだった。

列伝ツアーファイナルといえば、出演バンド全員でのアンコールセッション。この日は16人でTHE BLUE HEARTSの「終わらない歌」をカバー。バンドの枠を超えて、国境を超えて無邪気な笑顔と幸せそうな歌声が溢れる空間。終演後、会場に漂っていた清々しい余韻こそ、このライブイベント、さらには列伝ツアーの大成功を示していた。
(取材・文/岸本洋子)