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これで勝ちグセを。早大、YC&ACセブンズ制覇はなんと34年ぶり。

4/3(月) 6:42配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 中華街! 中華街! 歓喜を手にし、ベンチに戻ってきた何人かの選手たちが首脳陣に向かって笑顔で叫んだ。この日のチームの主将を務めた4年生の横山陽介は、山下大悟監督が自分をMVPと評してくれたと聞いて「ホントですか!」と言った。
「大学に入って、チームとして何かの大会で優勝したのは初めてですし、(監督に)そう言ってもらえて嬉しいですね。4年生が少ないメンバーでした。下級生が多いので、声を出していこうと思っていました。チームで取り組んできたディフェンスを出せたのがよかったと思います」
 4月2日、横浜で開かれた第58回YC&AC JAPAN RUGBY SEVENSで早大が頂点に立った。カップトーナメントのファイナルで東海大に28-24のスコアで勝った。1983年以来、34年ぶりの優勝だった。

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 初戦でパワー満点の留学生を擁す流経大に28-19と逆転勝ちした早大は、続く青学大戦に31-5と勝ち、準決勝では北海道バーバリアンズ47-0と圧倒。オフのトレーニングで体の大きくなった桑山聖生、ジュニア・ジャパンで経験を積んだ齋藤直人、中野将伍らが積極的に動いてチームに勢いをもたらした。
 指揮官就任後、初めてタイトルを手にした山下大悟監督も教え子たちのパフォーマンスを評価した。
「横山は全試合出場し、経験の少ない選手たちを声でサポートしていました。長く続けてきた体作りがパワーある相手に対しての1対1の場面で活きたし、ディフェンス時のブレイクダウンでのボールハントやリロードもよくやれていました」

 YC&ACは横浜出身の同監督にとって、昔からよく足を運んでいた場所だ。ラグビースクールに所属していた頃から、横浜・山手の高台にあるこのグラウンドを駆けていた。
 1866年、YC&ACの前身団体により外国人同士の間でラグビーがプレーされてから昨年で150年が経った。早稲田ラグビーは来年創部100周年を迎える。そんなことを口にして、同監督は「思い出のある場所で初めて優勝できて縁を感じますね」と話した。
「こういう結果を繰り返して、(選手たちが)勝ちグセをつけていってくれたらいいですね」
 今季のファーストミーティングで、この大会で優勝しようと言ったことが現実のものとなって気持ちよさそうだった。

 コンソレーショントーナメント(敗者戦)は流経大が制した。ファイナルで大した筑波大に47-0と大勝。試合を重ねるごとに結束を高めていった。
 この日チームの先頭に立った葛目篤郎は、「初戦で早稲田に負けた反省を活かしてその後を戦いました。コミュニケーションをもっと密にしよう、と。その大切さにいま気づけてよかった」と話し、「来週の東日本大学セブンズでは優勝したい」と言葉に力を込めた。