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<上総掘り>荒縄をねじって止めて… 井戸の足場櫓(やぐら)を組み上げる!

4/3(月) 12:10配信

ちばとぴ!チャンネル

足場丸太を結束するのは、天然素材の荒縄(国産希望!)

荒縄(わら縄、粗縄)とは、わらで作った太い縄のこと。
ホームセンターの園芸用品売り場などで、1巻き1000~1500円くらいで販売されています。
上総掘りの足場櫓(やぐら)は、丸太を荒縄で結束して組み上げます。
荒縄は、かつては農作業に欠かせない身近な結束用具のひとつでしたが、時代とともにナイロン製のロープに取って代わられ、需要減からか価格も上がり、ひと巻きの分量も年々少なくなっています。

何より困るのは近年、国産の荒縄を探すのが難しくなってしまったこと。
手軽に購入できるのは安価な外国産ですが、手ざわりも硬く扱いにくい上に太さにムラがあって、強度も少々心配…できるだけ国産のものを選ぶようにしています。

番線の上から、長さ5尋の2本取りでがっちり結束

上総掘り技術伝承研究会が学んでいる鶴岡方式では、丸太と丸太を結束する際、主に大人が両手を広げた長さである1尋(ひろ)を5回、つまり5尋を2本取りにし、先端を約10cmずらしておきます。
縄の巻き終わりは、縄を2本に分けて丸太に回し、最後に再び1本に合わせてねじって固定しますが、2本のうちどちらか一方を長めにしておくとバランスよく止められるのです。

足場櫓は本来、掘削が終わり次第、解体して次の現場に運ぶものなので、安定性はもちろんですが解体のしやすさも重要です。
上総掘り技術伝承研究会の現在の現場は、体験用として子どもから大人まで一般の方も足場に上がるため、安全性を最優先して番線(太い針金)で締めた上から荒縄を巻いています。

縄の巻き方は2種類。丸太と丸太が垂直の場合と、斜めに交差している場合とで、いずれもなるべく重ならないよう、丸太に接する面積が少しでも多くして、限られた長さでより確実に丸太を支えながら巻いていきます。
最後はひたすらねじって止めるだけ。天然素材は伸縮性があるので、きっちりねじっておけば緩むこともなく、ねじりを取ればあっと言う間に解けます。
このねじる作業、意外に男性より女性の方が覚えるのが早いです。
子どもの頃から三つ編みやまとめ髪など、ヘアアレンジに馴染みがある女性の方が「ねじって止める」コツが身についているのかもしれません。

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