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大阪で、エレガントな東欧磁器展

4/3(月) 12:00配信

Lmaga.jp

ハンガリーの名窯、ヘレンドの歴史と魅力を伝える展覧会『ハンガリーの名窯 ヘレンド』が、「大阪市立東洋陶磁美術館」(大阪市北区)で、4月8日よりおこなわれます。ヘレンドは1826年にハンガリー南西部のヘレンド村で磁器生産を始めました。先行のマイセンやウィーン窯などに学んでレベルアップを図り、やがて「オーストリア帝室・ハンガリー王国御用達窯」となります。

【写真】色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット 1850年頃 ポット:高11.5cm、カップ:口径13.0cm、菓子皿:口径21.0cm ヘレンド磁器美術館所蔵/大阪市立東洋陶磁美術館、4月8日より

1851年の『ロンドン万博』ではヴィクトリア女王からディナーセットの注文を受け、その名をヨーロッパ全土に轟かせました。ディナーセットの文様(中国・清時代の粉彩磁器を手本に、ヨーロッパ風に変化させた花蝶文)は「ヴィクトリア」文と呼ばれ、今日も使われています。また、フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート妃のために作られたティーセットの「ゲデレー」文、ハンガリー固有の装飾文様を組み合わせた「ハンガリアン・ナショナル」文など、自国の歴史や風土を強く滲ませた作風も高く評価され、名実ともにハンガリー芸術を代表する存在になりました。

本展では、「ブダペスト国立工芸美術館」「ヘレンド磁器美術館」「ハンガリー国立博物館」などが所蔵する名品約230点が集結。純白の地肌と洗練された絵付けによるエレガントな世界が味わえます。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:4/3(月) 12:00
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