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【特集】“歴食”ってどんな味?!

4/3(月) 16:03配信

毎日放送

「蘇」は、1300年前に平城京で貴族たちが口にしていたと推測されて乳製品です。この蘇など、昔の文献に記されたメニューを復活させた料理=「歴食」というものが今、じわじわと全国に広がっています。

平城京の貴族が食べていた料理?

奈良時代の「歴食」が食べられるというこちらのホテル(奈良パークホテル)。

「平城京の貴族がまさにこういう状態で食べていたと?雰囲気も再現されているということですね」(辻憲太郎解説委員)

「宮廷料理・天平の宴」。20年以上かけて平城京の貴族が食したであろう料理を再現した「歴食」で、いまや月に200食以上の予約が入る人気だといいます。まずはこの「キャラメル」のような一品をいただいてみました。

「いただきます。ちょっと待ってくださいこれは。遠くのほうにかすかに牛乳の香りがフッとするという」(辻憲太郎解説委員)

これは、「蘇」という食べ物で、原料は牛乳のみ。12時間かけて煮詰めたあと、固めます。チーズのルーツといわれていて、滋養強壮のために食べらていたといいます。

「当時食べられたのは天皇か高級貴族のみで、一般庶民が口にできなかったと言われている」(奈良パークホテル 足立秀滋料理長)

木簡に書かれていた“うまい物”

当時、平城京の中で貴族たちが食事をしていた場所でいま、まさに発掘調査が進んでいました。

「建物を探しているんですけどね。このあたりは平城京の宮殿がいくつかあって、そのうち皇太子がいたり天皇がきたりして、宴会をやったりする。」(奈良文化財研究所 馬場基主任研究員)
「宴会場!?」(辻憲太郎解説委員)
「大極殿は堅苦しい儀式をやっていて、こっちに来ると、楽しく仲良く人間関係をよくしましょうとやるエリア」(馬場基主任研究員)

この近くから「歴食」につながるヒントがザクザクと出土しまし。それが…当時の荷札などとして使われた「木簡」、ここに食に関する情報が記されていたのです。

「全国あちこちからうまいものを集めてます。鯛はたくさんあります。カツオも、エビも、ウニもあります。例えば鳴門のワカメは今でも有名ですが、その頃も産地指定で鳴門からワカメを取り寄せています。わざわざ鳴門産と書かせています」(馬場基主任研究員)

当時の貴族たちは「税」として日本中のおいしい名産品を平城京に送らせ、夜な夜な宴会を開いていたのです。

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最終更新:6/13(火) 16:27
毎日放送