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指を9本失っても… 栗城史多、7度目のエベレスト挑戦へ

4/4(火) 16:05配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 身長162cm、世界の頂に挑み続ける小柄な登山家がいる。

 2004年に北米大陸最高峰6194mのマッキンリーを登山歴わずか2年で制覇。そして2005年1月には南米大陸最高峰アコンカグア(6959m)、その4カ月後にはヨーロッパ大陸最高峰のエルブルース(5642m)を制覇。さらにアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5895m)、オセアニア大陸最高峰カルステンツピラミッド(4884m)、南極大陸最高峰ヴィンソン・マシフ(4892m)も制覇した。登山を始めわずか5年で六大陸の最高峰を制覇した。登山家の名前は、栗城史多(34)。

 栗城の登山スタイルはかなり異色だ。それは、たった1人で登るというもの。通常、2~30人のサポートを必要とするが、彼は単独登頂にこだわり続ける。そこには一つの想いがあった。

 「“単独“というスタイルを貫いているのは、孤独を求めているからではなく、山と向き合うことだけに集中したいからだ。」(栗城史多著 『弱者の勇気』より)

 全ては山と向き合うため。しかし単独であるがゆえに、危険も増大する。単独登山の場合、クレバスに落ちれば、助かる可能性も低くなる。常に死と隣り合わせの挑戦だが、栗城にはどうしても登りたい憧れの山がある。標高8848mを誇る世界の最高峰、エベレストだ。

 2009年、栗城は過酷と言われる秋にエベレストに初挑戦した。しかし体調不良となり、7950m地点で断念するという“洗礼“を受ける。登山家として、初めての挫折だった。2012年、再びエベレストへ。前回の教訓を活かし体調は万全だったが、気候が急変。経験したことのない強風に、8070m地点で断念する結果となった。なんとか下山したものの、重度の凍傷で9本の指を失った。登山家生命の危機に陥ったが、エベレスト制覇という想いは変わらなかった。

 2014年、改めてエベレスト登頂を決意。その調整も兼ねてエベレストと同じ8000m級のブロード・ピークに挑んだ。制覇した際には「指を失ってから辛いことがいっぱいあったけど、諦めなくて良かった」と涙した。

 満を持して迎えた2015年、再び9本の指を奪ったエベレストへ。順調に頂上へと登り続けるが、8150mに到達したところであえなく断念。またしても制覇は叶わなかった。そして、昨年も断念。頂上を見る夢はまだ叶っていない。彼はここまでしてなぜエベレスト制覇を目指すのか。

 「僕が目指すのは、人があまり行かない時期のエベレスト。山を感じながら登りたいので、あえて秋という厳しい時期に行く。通常春が登りやすいが、ワンシーズンで大体800人くらい登るので、頂上で3時間待ちの渋滞が起きたりする」と語る。

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最終更新:4/4(火) 16:05
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