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「トミカ」半世紀、ロングセラーの秘密 子どものための「あえて」の仕様とは?

4/4(火) 16:10配信

乗りものニュース

日本の子どもに、日本車のミニカーを

 1970(昭和45)年の発売から、47年ものロングセラーであるタカラトミーのミニカーブランド「トミカ」。いわゆる“レギュラートミカ”と呼ばれる一般的な「トミカ」は、1台450円(税別)という手ごろな価格でありながら精巧で、子どものみならず大人の購入者も多いといいます。

【写真】1970年発売「トミカ」第1弾

 そんな「トミカ」ロングセラーの秘密を、タカラトミーのトミカ企画部 岸田 敬マーケティング課長に聞きました。

――そもそも「トミカ」はなぜ誕生したのですか?

 昭和40年代の発売当時、外国製のミニカーが全盛で、もっと日本の子供たちに国産車のミニカーで遊んでもらおうという強い思いが、誕生のきっかけです。

――ズバリ、どういうところが支持されているのでしょうか?

 よくいわれるのが、「安全性」と「リアルさ」の両立ということです。あとは、「集めて楽しい」という種類の多さでしょうか。

クルマにあるはずのものが、意図的に外されている「トミカ」

――「安全性」のために、どういった工夫があるのでしょうか?

 実車をベースにはしていますが、すべて忠実に再現するわけではなく、ある程度デフォルメしています。そもそも「トミカ」は、実車の何分の1という、いわゆるスケールモデルではありません。手のひらサイズで規定の箱(縦3.9×横7.8×奥行き2.7cmが標準)に収まるように作られているため、実はスケールは車種によってバラバラなのです。

――細かな点では、実車と比べてどういう違いがあるのでしょうか?

 まず、おおよその車種にはドアミラーがありません。また、スポーツカーに特徴的なウイングも丸くするなど、とがったパーツを極力なくしています。

――実車とちがう部分はある意味創作になると思いますが、そういう意味での難しさなどはありますか?

 ウイングの形状にしても、実車のメーカーにはそれぞれにこだわりがあるので、監修いただく際に調整が必要になってきます。そこが苦労する点のひとつかもしれません。

※ ※ ※

「トミカ」の主役はいつの時代も、やはり子どもなのでしょう。安全性とリアルさを両立させるために、なくすところはなくすというある程度のデフォルメも、「トミカ」の魅力かもしれません。

 なお、2017年4月15日(土)朝7時から、「トミカ」史上初となるテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』(TBS系列)がスタートします。パトカー、消防車、救急車からロボットに変化する「ドライブヘッド」を小学生が操縦し、街の平和を守るというストーリー。岸田さんによると、テーマは「救急や災害の現場で人を救う」ことといい、このアニメや「トミカ」に親しむことを通じて、そうした仕事に子どもたちが憧れを持ってもらえれば、と考えているそうです。

乗りものニュース編集部