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ONE OK ROCK、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!

4/4(火) 22:00配信

RO69(アールオーロック)

間違いなく若者の目線から放たれるメッセージでありながら、若者世代のみならず大人世代も広く揺さぶる訴求力を持った詞世界。見果てぬロックのロマンとソリッドなバンドのアンサンブルを極限まで研ぎ澄ませた先に広がる、壮大なスケールの音の風景。それこそ「一生聴き続けられる名曲」という言葉はONE OK ROCKの場合はどの曲にも当てはまるのだが、その中でも特にユニバーサルな普遍性を備えた10曲について触れてみたい。(高橋智樹)


① カゲロウ(アルバム『ゼイタクビョウ』/2007年)
当時まだ10代だったTakaが歌う《君を想う気持はカゲロウ》という儚くも切実なセンチメントを、ストレートなロックサウンドとともに清冽に歌い上げた初期の名曲。なお、昨年9月に行われた自身最大規模のワンマンライブ「SPECIAL LIVE IN NAGISAEN」では、この1stアルバム『ゼイタクビョウ』からは“内秘心書”“努努-ゆめゆめ-”“エトセトラ”といったシングル曲群ではなく“カゲロウ”が披露されていた。


② 完全感覚Dreamer (アルバム『Nicheシンドローム』/2010年)
http://www.youtube.com/watch?v=xGbxsiBZGPI

今でもONE OK ROCKの代名詞的な楽曲として、ワンマンでもフェスでも絶大な爆発力を誇るキラーアンセムは、メンバー脱退&全国ツアー中断というバンドの苦境を経てリリースされた復帰シングルであり、己の全存在を懸けたシーンへの挑戦状でもあった。自分たちの進むべき道を切り開くために突き上げた《カベをヤミをこれからぶっ壊していくさ!!》という宣誓は今、現実と闘う者への何よりのエールとして響く。


③ Wherever you are(アルバム『Nicheシンドローム』/2010年)
静かなアルペジオと《愛してるよ/2人は一つに》という虚飾なき言葉が絡み合うラブソングが、やがてロックのダイナミズムそのもののハイエナジーな音の景色へと続いていく、ONE OK ROCKの洋楽的なセンスとスケール感を体現する1曲。後に“Cry out”(『35xxxv』収録)や“Always coming back”(『Ambitions』収録)とともにNTT docomoのCM曲として起用され、発売から5年以上を経て注目を集めたことはご存知の通り。


④ アンサイズニア(5th アルバム『残響リファレンス』/2011年)
http://www.youtube.com/watch?v=WgjgACnHuWQ

アグレッシブなロックの爆走感と《ただ楽しけりゃいいってもんでもなくて/明日、明後日の自分に/何が起ころうと責任を持てるかどうかさ》《死ぬ間際に悔いは無いと言えるように/生きてたいだけ》という人生哲学が交錯しながら、聴く者すべてを前へ先へと駆り立てていく。ONE OK ROCK独特のストイシズムを、サウンドのテンションとアティテュードの真摯さの両面から物語っている楽曲。


⑤ C.h.a.o.s.m.y.t.h.(5th アルバム『残響リファレンス』/2011年)
http://www.youtube.com/watch?v=C-xF2MAFw5s

親友の名前のイニシャルが曲名の由来になっているとも言われる、「新たな環境へ踏み出す友」へ向けたハートフルなナンバー。英語&日本語が混在する作詞法はこの頃には完全に血肉化されていて、《We have to carry on/Our lives are going on》という英語詞の後に《でも変わらずあの場所はあるから》というまっすぐな言葉が飛び出してきてハッとさせられる、というマジカルな場面が、この曲でも随所に見られる。


⑥ The Beginning(6th アルバム『人生×僕=』/2013年)
http://www.youtube.com/watch?v=Hh9yZWeTmVM

USパンクの名匠=ジョン・フェルドマンにミックスを依頼するなど、「日本のロックシーン最前線」のその先を見据えたバンドのマインドが結実した6th アルバム『人生×僕=』。その口火を切るシングルとなった“The Beginning”のスリリングな疾走感と《このままじゃまだ終わらせる事は出来ないでしょ》といったフレーズからは、ロックの未踏の次元へのさらなる挑戦精神があふれ出してくる。


⑦ Clock Strikes(6th アルバム『人生×僕=』/2013年)
http://www.youtube.com/watch?v=6YZlFdTIdzM

ONE OK ROCKの「世界志向」を鮮烈に印象づけた今作『人生×僕=』は同時に、彼ら自身のアリーナバンドへの明確な転換点でもあった。そのパワフルなロックを「音風景の広がり」を生み出すための武器として持ち替え、エモーショナルな聖歌の如きシンガロングを巻き起こすこの“Clock Strikes”はまさにその象徴である。実際、『人生×僕=』のリリース直後に、ONE OK ROCKは初のアリーナツアーを成功させている。


⑧ Cry out(7th アルバム『35xxxv』/2015年)
http://www.youtube.com/watch?v=JWSRqWpWPzE&index=13

“Clock Strikes”とともにアリーナ超級のサウンドスケープを描き上げ、ライブセットの定番曲として大合唱を呼び起こしている楽曲――だが、そのサビで歌われるイメージは《Cry out/Oh I'm burning out/Can't you hear the sound?》というシリアスなものだ。魂の嘆きや慟哭すらも、眩いばかりのロックと至上のメロディへと昇華してみせる――そんなONE OK ROCKのタフな包容力が、この曲からもダイレクトに伝わってくる。


⑨ Mighty Long Fall(7th アルバム『35xxxv』/2015年)
http://www.youtube.com/watch?v=UjZqcDYbvAE

前作『人生×僕=』からさらに踏み込んで、初の海外レコーディングに踏み切った7thアルバム『35xxxv』からいち早くリリースされていたシングル曲。バンドサウンド以外のテクスチャーも盛り込みながら、最終的にはそれらのアレンジも含めたすべてをロックの雄大な地平を切り開くための原動力に変えてみせたマスターピース。燃え盛る闘争心と、己のロックへのシビアな批評眼とが、その音の刃をさらに鋭く研ぎ澄ませている。


⑩ We are(8th アルバム『Ambitions』/2017年)
http://www.youtube.com/watch?v=CRLLWNIqb8w

今年1月に放送されたNHK特別番組『ONE OK ROCK 18祭(フェス)』のために制作され、「未成年だが選挙権(=政治に対する責任)はある」という「18歳世代」1000人の一大コーラスとの響演が実現した1曲。夢に胸躍らせ夢に傷つく世代に向けて《夢は終わり 目を覚ます時 絶望や希望も同時に目を覚ました》《自分を誤魔化し 生きることに意味はあるか》と捧げた渾身のメッセージが、世界基準のロックの音像とともに熾烈に、かつ美しく胸に響く。

RO69(アールオーロック)