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USJ好調、2016年度来園者は過去最多 TDRは2年連続前年割れ

4/5(水) 17:20配信

ZUU online

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の2016年度来園者数は3年連続で過去最多を更新したことが分かった。新アトラクションや様々なコラボ企画がヒットし、コト消費需要の取り込みが出来たことが要因と見られる。一方オリエンタルランド <4661> の運営する東京ディズニーリゾート(TDR)は2年連続の前年割れとなった。

■多種多様な企画でコト消費需要取り込み

USJの2016年度来園者数は1460万人となった。6年連続の増加、3年連続の過去最高更新と勢いは止まらない。15周年という節目の年であったUSJであるが、好調の背景には複数の要因がある。

まずは新アトラクションの投入である。2014年の「ハリー・ポッター」エリアの開業や2016年の新型ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」など、次々と新アトラクションを投入している。今月21日からは人気映画「ミニオンズ」にちなんだエリアを新しくオープンさせる予定となっており、任天堂 <7974> とタッグを組み、東京オリンピックまでに「マリオ」の新エリアをオープンさせる事も発表している。矢継ぎ早に新アトラクションを導入する事が人気維持に繋がっている。

また、様々な人気キャラとタイアップしたイベントを行っている事も人気の理由である。「エヴァンゲリオン」や「名探偵コナン」、「ドラゴンクエスト」等の人気作を使ったイベントだけでなく、人気アイドルグループ「AKB48」の常設ライブもパーク内で行った。多種多様なイベントの開催も集客増に寄与している。

更に、コト消費の需要が高まっている事もUSJの好調を後押しする。所有を目的とするモノ消費から経験や体験を目的とするコト消費への消費動向の変化が指摘されている。USJは様々な企画を打ち出す事で、需要の変化を的確に捉えている。訪日外国人の消費動向にも同様の変化が見られ、USJは訪日外国人の取り込みにも成功している。調査会社のRJCリサーチがナイトレイと共同で調査した「インバウンドレポート2016」によると、2016年の訪日外国人のSNSでの発信はUSJからの投稿が最多であった。

■値上げが影響し、TDRは伸び悩み

一方、TDRの入園者数は伸び悩んでいる。2016年度の入園者数は3000万人と過去最高となった2014年度を境に2年連続前年割れとなった。TDRも東京ディズニーシーが15周年の節目であったが、2016年4月の値上げや前半の悪天候が影響した。

しかし、TDRの減少幅は前年度比0.6%であり、依然過去最高水準にある。今後は新アトラクション建設を含めた投資を行い、東京オリンピックに向けた訪日外国人客の取り込み等により、成長軌道に戻す戦略を描く。

好調のUSJにも懸念材料はある。2017年2月には入場料の値上げを行った。今後は値上げの影響で客足が遠のくリスクもある。これまでのようにゲストを飽きさせないイベントを継続して打ち出していく事も簡単では無い。更に4月には51%の発行済み株式を保有する米コムキャストが残りを米ゴールドマン・サックス等から買い取り、完全子会社化する。完全子会社化により、経営方針が変わる可能性もある。

足下は好調のUSJと停滞気味のTDRという構図となっている。テーマパーク業界は2020年の東京オリンピックまでの需要増を見据え、今後競争は激しくなっていく。オープンしたばかりの「レゴランド」といった第三勢力もある中、勢力図がどのように変化していくかに注目である。(ZUU online編集部)

最終更新:4/5(水) 17:20
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