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星野代表が語るビジネスホテルの商機と勝算、星野リゾートが新展開する「都市観光ホテル」を第4のブランドに

4/5(水) 16:10配信

トラベルボイス

星野リゾート代表の星野佳路氏は2017年4月4日の定例プレス発表会で、新たに参入する都市観光ホテルの全体方針を語った。

【画像】都市観光ホテル「旭川グランドホテル」など

現段階で星野氏は、「ビジネス客は考えていない。都市に宿泊する観光客用のサービスを作る」と語り、あくまでもターゲットは観光客中心とする考え。「観光客がワクワクする都市ホテルとするのが、星野リゾートらしいアプローチで参入するポイント。多様なホテルが存在するマーケットに新たな軸で入り、差別化していく」と勝算を示し、「星のや」「リゾナーレ」「界」に続く第4のブランドを作っていく意向だ。

星野氏は都市観光マーケットについて、「ビジネスホテルに宿泊する観光客が相当数いる」と改めて潜在性を強調。観光庁の宿泊旅行統計によると、日本人の延べ宿泊者のうち、ビジネスホテルとシティホテルの宿泊者数は全体の約6割に及ぶ。星野リゾートの調査では、その4~5割が観光目的の訪問客と推計しており、全宿泊者数の約3割になると説明。「我々が展開してきた旅館やリゾート市場よりも大きいマーケット」とみる。

また、通信環境の向上によって減少するといわれる出張需要に対し、都市観光は経済成長する新興国の旅行者の増加により、今後も成長が見込まれている。星野氏は「訪日客の訪問都市のトップ3も東京、大阪、京都で都市観光」と語り、「このマーケットを放置するわけにはいかない」と、参入理由と意欲を示した。

同社の調査によると、ビジネスホテルを利用する観光客は「便利さ、自由さ、予算」の3つの点で満足をしているが、「観光気分は下がる」と回答しているという。これを受け星野氏は、「既存のホテルとは明確に違った形態やサービスを取りうる」とし、観光客に特化した客室仕様やサービス等を考えていく予定。

例えば、先ごろ発表した大阪・新今宮での都市観光ホテルプロジェクトでは、3~4名の宿泊が可能な客室を多く設ける計画。そのため、「客室単価は確実に上がる。これは経営的に大切なポイント」と、観光客をターゲットとすることで収益性が上がることも強調した。ただし目標の稼働率や客室単価は、「マーケットが決めることで想定していない」という。

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最終更新:4/5(水) 16:10
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