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“常勝”の重圧の中で活躍を―川口和久氏が語る、巨人“移籍組”に必要なこと

4/5(水) 8:40配信

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「巨人の鍵握る投手」 “移籍組”吉川、活躍は「小林のリードにかかってくる」

 今シーズン、巨人には国内他球団から山口俊投手、森福允彦投手、吉川光夫投手、陽岱鋼外野手らが加入した。“常勝”巨人というチームのプレッシャーに打ち勝って実力を発揮し、V奪回の使命を果たすことができるのか。95~98年の4年間巨人に在籍し、96年には胴上げ投手にもなった川口和久氏に、自身が広島から巨人にFAで入団した時のことを語ってもらった。

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 川口氏は「巨人は何をするにも注目されるチーム。野球以外の振る舞い方も大事」と話す。

「社会人として当然のことですが、身なりを整えて、振る舞い方に気を付けなくてはいけません。野球界のトップを走るチームですから、そういうところからしっかりしなくてはいけない。野球以外のところも大切なチームです」

 戦力が厚く、結果を残さなければあっという間に居場所がなくなってしまうチームでもあり、プレッシャーは常にあった。川口氏は「自分のピッチングをする」という原点に立ち返ることで、それを克服してきたという。

「開き直りが大事です。自分のできるピッチングは何か。そこにあるのは原点に戻ることでした。『自分の原点に戻る』。それが全てです。いろいろなことをやろうと思ってもできません。シンプルに考えなくてはいけないと思います」

 日本ハムからトレードで加入した吉川光夫投手は、2012年にリーグ2位の14勝を挙げ、パ・リーグMVPにも輝いた。しかし、昨シーズンは打ち込まれる場面も見られ、精神的な弱さも指摘される。かつてのMVP左腕が巨人という注目を集めるチームで活躍するためには、小林のリードがカギを握ると分析する。

吉川は「今シーズンのポイントを握っている投手」

「いかにインコースに図々しく投げられるか、小林のリードにかかってくると思います。MVPを取った時とピッチングフォームが変わり、アクセントが強くなった投げ方になっています。先発かリリーフか、どれぐらいセ・リーグで通用するか。今シーズンのポイントを握っている投手だと思います」

 川口氏も巨人というチームでプレーすることにプレッシャーはあったが、子供の頃に憧れていた長嶋茂雄終身名誉監督の下で野球ができたことは、いい思い出だと振り返る。

「子供の頃、王、長嶋を見て育ちました。長嶋監督の下で野球が出来たことは幸せです。広島でリーグ優勝を3回、巨人でも1回経験させてもらいました。その中の輪にいられた。最後は胴上げ投手にもなれました。本当にいい経験をさせてもらいました」

 巨人という伝統あるチームの重圧に押しつぶされた選手も多くいる。自分のプレーをすることで常勝軍団を優勝に導けるか。新加入の戦力にV奪回がかかっている。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

最終更新:4/5(水) 8:40
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