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“ヤクザと決別“ 元組員と「猫組長」が明かす、その後の過酷な現実

AbemaTIMES 4/5(水) 21:43配信

“元ヤクザ“が明かす暴力団構成員の実態

(C)AbemaTV

 暴力団排除条例の施行や摘発の強化などに伴い、暴力団を取り巻く現実が厳しさを増している。

 名古屋市飲食店の元経営者が日本最大規模の指定暴力団・山口組トップの篠田健市(通称:司忍)組長らを相手取り、“みかじめ料“を要求されたと訴えていた裁判では、先週、画期的な判決が言い渡された。名古屋地裁は司組長の責任を認め、1300万円あまりの賠償を命じたのだ。弁護団によると、“みかじめ料“を巡って暴力団トップの使用者責任を認めて賠償を命じたのは初めてだという。

 全国の暴力団の構成員は、昨年末現在で1万8100人と、初めて2万人を割ったことが警視庁のまとめで明らかになっている。さらに、警察庁によると、2015年末時点で、構成員のうち50歳以上が4割を超え、“高齢化“が進んでいる。

 ノンフィクションライターの西岡研介氏は「年齢の高い人が残っている会社だなという感じ。一昨年の山口組分裂も影響して、やはり人間関係に悩んだり、これ以上やっても法律の厳しい締め付けのところでヤクザを続けてもしょうがないと思った人がかなりのスピードで辞めていってるというのは事実だと思う。ただ、ヤクザ組織自体がすぐに潰れるという話ではない」」と指摘する。また、組織を離れた構成員のその後の人生もまた、非常に厳しいものになっていると言われている。

 そんな構成員の実態について、1985年に東京・豊島区に本部を置く暴力団に入った元ヤクザの沼田竜二さん(仮名)に、話を聞いた。

 10代で暴力団に入ったという沼田さんは、ほどなくして人生を大きく左右する事件を起こす、37年前、17歳だった沼田さんは、兄貴分と同期の3人で、対立する組の男がいる居酒屋へ向かった。

 沼田さん「狙いは4人のうち1人だったんですよ。ただ、活きのいい3人衆が飲んでいたので、とらない人をとらないで、とらなくてもいい人をとった。それで、メッタ刺しにしたら、血がいっぱい出るわね、血行がいいから。それだけで、自分らはブルブル震えちゃっていたんだけど、兄貴だけは根性あるからパッと見て、まだ相手が息しているから、そのまま頭を撃っちゃった。結局、3人殺しているんですよ。兄貴の方は最後拳銃で頭を撃ち抜いて、懲役12年。そしてもう一人、俺と同期の奴がグチャグチャにやったら出血死で、同期が懲役6年と、自分が4年2カ月ですね」

 傷害致死罪で4年2カ月服役した沼田さんは、1997年に当時の会長の死去に伴い、組は解散。沼田さんは暴力団をやめた。

 “元ヤクザ“になった沼田さんは、厳しい現実を目の当たりにする。「表向きで代紋を持ったら通帳を作れない、携帯を借りれない、車のローンを組めない、家のローンも組めない、部屋も借りれない、すごく不自由じゃない?そしたらみんなどうする?ヤクザだってヤクザであることを隠すでしょ。カタギになるのは大変だと思う」。

 今も家族とは離れ離れだ。

 「子どもは2人いますけど、会ってもいません。会えば子どもがおかしくなるでしょ、育ててもいないのに何がお父さんだ、ってなるでしょ」と苦しそうに語った。

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最終更新:4/5(水) 21:43

AbemaTIMES