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兵庫・姫路市立美術館で、パリを描いたユトリロ展

4/5(水) 17:00配信

Lmaga.jp

20世紀初頭のパリで活躍した一群の画家たちを指す「エコール・ド・パリ」。その代表的作家の1人、モーリス・ユトリロ(1883~1955)の回顧展が、4月8日から姫路市立美術館(兵庫県姫路市)でおこなわれます。

【写真】雪のサン=ピエール教会とサン=クレール寺院、テルトル広場、モンマルトル 1935-1937年頃 ©Hélène Bruneau,2017/姫路市立美術館、4月8日より

ユトリロは、画家の母がモデルをしていた時期に生まれました。祖母の影響で子どもの頃から飲酒を始め、アルコール依存症のため仕事も長続きせず、治療のため医者の勧めで絵を描くようになりました。その後、母の助言はありましたが、ほぼ独学で絵を学んでいます。当時、彼が描いたのは、モンマルトルの裏町です。教会、アパルトマン、街路などのありふれた情景を描いていますが、独特の静けさと詩情が漂っており、画家として評価を受けるようになりました。この時期を「白の時代」と呼びます。その後、画廊で個展を重ねて評価を確立。1928年にレジオン・ドヌール勲章を受け、1955年にはパリ名誉市民となりますが、同年に旅先のホテルで急死しました。

モーリス・ユトリロ協会のセドリック・パイエ氏を監修に迎えた本展では、ユトリロの初期から晩年までの代表作を中心に、母のシュザンヌ・ヴァラドンと、ユトリロの友人で母の夫だった画家アンドレ・ユッテルの日本初公開作品を含む80余点を展覧。彼の芸術と劇的な人生を振り返ります。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:4/5(水) 18:08
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