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お花見…台湾はピンクの桜 沖縄と同じ1~3月満開 蒋介石ゆかりの公園が名所

4/5(水) 20:40配信

沖縄タイムス

 【仲地清通信員】台湾を代表する台北市郊外の陽明山国家公園では、寒緋桜が1月から3月にかけて満開する。公園内には日本統治時代に植えた琉球松の古木、台北市から公園へ登る登山ルート沿いには琉球松並木があり、登山客やピクニックの家族連れを喜ばせている。台湾在の沖縄県出身者は「おらが故郷の植物が台湾の風物詩となっている」とほくほく顔だ。

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 ■温泉地としても有名

 陽明山公園は日本統治時代は大屯山公園と呼ばれ、温泉地でも有名であった。1950年、蒋介石が陽明公園に改名、85年には台湾第3番目に国家公園に指定された。今では登山、ピクニック、温泉、環境教育などで市民がにぎわう公園になっている。

 中腹に蒋介石の別荘もあり、山全体が高級別荘地にもなっている。頂上の七星山は1120メートル。約3時間で登れる市民の登山コースである。

 2月10日から3月19日まで「フラワーフェスティバル」が開かれ、寒緋桜、ツツジ、ツバキなどが見学者を楽しませた。インドネシアから出稼ぎに来ている青年グループは「小さなピンクの花で気持ちが和やかになります」と記念写真を撮っていた。

 ■まるで沖縄のヤンバル

 台湾の寒緋桜は名護市や本部町のヒカンザクラと同じ種類。説明版は「台湾では山桜花、または寒緋桜と呼ばれている。原産地は台湾」と記されている。

 春を迎える琉球松の新芽も見ごろだ。日本統治時代の1920年代ごろ、台湾に造林業を広めるため宮古島、八重山島から移入された。公園内の琉球松の古木には「琉球松、原産地は八重山」と表示し、保全に力を入れている。90年ごろ松食い虫の被害で減少したが、台北市街から陽明山を登る登山ルート沿いにはわずかばかりの並木が残っている。

 よく陽明山で家族ピクニックする那覇市出身で東呉大学講師の長田正民さん(57)は「ヒカンザクラと琉球松に接すると、まるでヤンバルにいるような気持ちですね」と喜んでいた。

最終更新:4/5(水) 20:40
沖縄タイムス